【富士宮市】6月にリニューアルした和の雰囲気が粋な『明月堂』 美しい『上生菓子』は一期一会の芸術!
「私の誕生日にはいつも旦那が明月堂のケーキを買ってくれるんだ!私はこの辺りのケーキ屋さんで明月堂が一番好き!」という友達ののろけとオススメで、ずっと気になっていた『お菓子の国 明月堂』さん。以前から友人オススメの『ロマンス』を食べてみたいと常々思っていました。
お菓子屋さんと言うと9時か10時開店と思っていましたが、明月堂は朝8時からなので、出勤時間前に寄れることを知り、早速訪れてみました。
今年6月にリニューアルしたお店は、明るい白木が映える和の雰囲気です。
現在は二代目と三代目でお菓子作りをされている『お菓子の国 明月堂』。
店内に入ると、正面のショーケースにはケーキやシュークリーム、どら焼きなどが並んでいます。驚くのがケーキの価格!ほとんどが350円以下なんです。
右側の棚には慶弔菓子、他にも贈答品の箱詰め菓子や定番のおまんじゅう、季節限定のお菓子などが並んでいました。
中でも目を引いたのが、手のひらサイズの芸術作品にしか見えない、上生菓子です。
季節に合わせて作られている上生菓子の菓銘は『曼殊沙華』と『梨』、『秋桜』の3種類でした。
上生菓子はお茶席や正式な席での最上のおもてなしとして出されるのだそう。それだけ聞くと形式ばったお菓子のように思えますが、インスタ映えするので、若い方達にも人気があるそうです。
熊本で開催された第二十四回全国菓子大博覧会九州で金賞を受賞している、明月堂の代名詞ともいえる『ロマンス(¥150)』は、粉雪のようなふんわりした見た目。期間限定で『マンゴーのロマンス(¥150)』も販売されていました。
三代目のオススメは『どら焼き(¥160)』で、こちらも第二十三回全国菓子大博覧会で金賞を受賞している自信作だそうです。
あれこれ迷った挙句、『ロマンス』と『どら焼き』それと、今朝田んぼのあぜ道に見つけた曼殊沙華(彼岸花)を思い出し、上生菓子の『曼殊沙華(¥250)』を購入しました。
『ロマンス』はふんわり柔らかな生地に軽いくちどけなのにコクがあるバタークリームがたっぷりとサンドされていました。重たいイメージのバタークリームですが、こんなにたっぷりサンドされているのに全然しつこさがなく、むしろもっと食べたい!と思ってしまいます。
しっとりとした生地にずっしり餡の入った『どら焼き』は、初めて食べたどら焼きの感動を思い出させてくれるどこか懐かしい味でした。
『上生菓子』は、食べたらなくなってしまう儚ない美しさをひとしきり愛でた後、和菓子切を入れます。
上質なくちどけの良い餡は、抹茶と相乗効果で、両方の美味しさが引き立ちます。
明月堂のお菓子はどれも初めてなのに、懐かしさを感じさせてくれる、心にぽっと火を灯してくれるような優しさの詰まったお菓子でした。
お菓子の国 明月堂
住所:富士宮市大中里787-2
TEL:0544-26-8547
営業時間:8:00~19:00
定休日:毎週木曜日・第3水曜日
明月堂公式Instagram