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【京都市】東山区 「神使 鰻(なまず)」がいる知るひとぞ知る『三嶋神社』で子授け祈願を♪

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都の『三嶋神社』をご存知でしょうか?

今となっては京都人の間でもあまり知られていない、知る人ぞ知る「子授け神社」です。

大通りから中に入った大きなマンションの影に隠れるように、ひっそりと佇んでいる『三嶋神社(みしまじんじゃ)』。

神社のむかえ側に社務所があります。

『三嶋神社』の鳥居が見えます。

三嶋大明神の"三"とは、陰陽五行説でいう"生命の源"の「火の徳・土の徳・水の徳」という3つの徳というのを前にご説明されたことを思い出しました。

土火水(どかすい)の三つの御神徳(土は万物の母、火は万物の大気、水は万物の源であるという意)より、万物の命、すなわち生育・出生・放生を守護する神様として、安産、夫婦和合、子授けのほか、避妊、水子供養に至るまで導いてくれるとされています。

後白河天皇の中宮であった平滋子建春門院様が、皇子がないことを嘆いていた折、世間の人々から「三嶋大明神は子を授け給う神なり」と教わって以来、三嶋大名神を崇敬されるようになったそうです。

その後、高倉天皇を身ごもられ、これを喜んで後白河天皇が社殿を建てたのが、この三嶋神社の始まりとあります。

高倉天皇といえば、後に平清盛の娘である平徳子と結婚し「平家物語」でも有名な安徳天皇の父となる人物ですね。

三嶋大明神に祈願した時に「男児が生まれたら、京の巽(南東)の方角に私を祀りなさい」というお告げがあり高倉天皇が誕生。

歴史がここでつながるという面白い発見です!

神鰻の像もあるように、絵馬やお守りもナマズに関するものがいっぱいです。

神社の主祭神「オオヤマヅミノカミ」のお使いが「鰻」だからナマズが祀られているそう。

三嶋神社には、ほかにも「揺向石(ようこうせき)」という結び(良縁・夫婦和合・家内安全)の御神徳のある神石も鎮座しています。

かつて牛若丸(源義経)が参籠した際に、夢の中に白髪の翁が現れて「汝、志久しからず、早々に奥州に下るべし」との御神徳を得ました。

夢から覚めて再拝し、翁が立っていた所を見ると、この石があったそうです!

それ以後、「揺向石」といわれ、妊婦が同神社に参詣して男子を祈願し、この石に触れた手でお腹を撫でると、牛若丸のような立派な男子が授かると伝えられるようですよ!

平安時代末期にまで遡るという由緒ある神社は、子授けや安産、夫婦和合だけでなく、避妊の祈願や水子の慰霊(供養)などまで、あらゆる生物の出生、成育、放生を守護する『三嶋神社』。

ナマズの研究をされている関係からでしょうか、秋篠宮様もご夫婦で平成15年に御参詣されました。

『三嶋神社』のお守りと言えば「開運鰻登守」。

そして『三嶋神社』の見どころは10月に行われている鰻祭(鰻放生大祭)。また、「初戌祭」では、初姫参りともいい、1月最初の戌(いぬ)の日に行う祭礼です。

ご祭祀は

大山祇大神(おをやまづみのをかみ)
天津日高彦火瓊々杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)
木之花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

鰻(ウナギ)が神の使いとされ、「うなぎ神社」とも呼ばれて地元の人にも愛される『三嶋神社』。

瀧尾神社にも『三嶋神社』の絵馬が置かれています。

平安時代からあると言われる『三嶋神社』さんでご祈願するといいことがありそうですね♪

三嶋神社
本宮鎮座地 : 京都市東山区東大路通東入上馬町3丁目
祈願所鎮座地 : 京都市東山区本町11丁目718番地 瀧尾神社境内地内
電話番号 : (075)531-5012

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。フォトジャーナリスト、写真映像家、音楽・イベントプロデューサー、特殊ツアープロデュース・ガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。日本映画の発祥時より美術に携わってきた”ジャパニーズハリウッド”京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深め世界進出を夢見る毎日。

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