【京都市】東山区 「神使 鰻(なまず)」がいる知るひとぞ知る『三嶋神社』で子授け祈願を♪
京都の『三嶋神社』をご存知でしょうか?
今となっては京都人の間でもあまり知られていない、知る人ぞ知る「子授け神社」です。
大通りから中に入った大きなマンションの影に隠れるように、ひっそりと佇んでいる『三嶋神社(みしまじんじゃ)』。
神社のむかえ側に社務所があります。
『三嶋神社』の鳥居が見えます。
三嶋大明神の"三"とは、陰陽五行説でいう"生命の源"の「火の徳・土の徳・水の徳」という3つの徳というのを前にご説明されたことを思い出しました。
後白河天皇の中宮であった平滋子建春門院様が、皇子がないことを嘆いていた折、世間の人々から「三嶋大明神は子を授け給う神なり」と教わって以来、三嶋大名神を崇敬されるようになったそうです。
その後、高倉天皇を身ごもられ、これを喜んで後白河天皇が社殿を建てたのが、この三嶋神社の始まりとあります。
高倉天皇といえば、後に平清盛の娘である平徳子と結婚し「平家物語」でも有名な安徳天皇の父となる人物ですね。
三嶋大明神に祈願した時に「男児が生まれたら、京の巽(南東)の方角に私を祀りなさい」というお告げがあり高倉天皇が誕生。
歴史がここでつながるという面白い発見です!
神鰻の像もあるように、絵馬やお守りもナマズに関するものがいっぱいです。
神社の主祭神「オオヤマヅミノカミ」のお使いが「鰻」だからナマズが祀られているそう。
三嶋神社には、ほかにも「揺向石(ようこうせき)」という結び(良縁・夫婦和合・家内安全)の御神徳のある神石も鎮座しています。
かつて牛若丸(源義経)が参籠した際に、夢の中に白髪の翁が現れて「汝、志久しからず、早々に奥州に下るべし」との御神徳を得ました。
夢から覚めて再拝し、翁が立っていた所を見ると、この石があったそうです!
それ以後、「揺向石」といわれ、妊婦が同神社に参詣して男子を祈願し、この石に触れた手でお腹を撫でると、牛若丸のような立派な男子が授かると伝えられるようですよ!
平安時代末期にまで遡るという由緒ある神社は、子授けや安産、夫婦和合だけでなく、避妊の祈願や水子の慰霊(供養)などまで、あらゆる生物の出生、成育、放生を守護する『三嶋神社』。
ナマズの研究をされている関係からでしょうか、秋篠宮様もご夫婦で平成15年に御参詣されました。
『三嶋神社』のお守りと言えば「開運鰻登守」。
そして『三嶋神社』の見どころは10月に行われている鰻祭(鰻放生大祭)。また、「初戌祭」では、初姫参りともいい、1月最初の戌(いぬ)の日に行う祭礼です。
ご祭祀は
鰻(ウナギ)が神の使いとされ、「うなぎ神社」とも呼ばれて地元の人にも愛される『三嶋神社』。
瀧尾神社にも『三嶋神社』の絵馬が置かれています。
過去関連記事をご参照ください→
『瀧尾神社』の「夜になると龍が動き出して水を飲みに行く」大きくて迫力のある「龍」!
平安時代からあると言われる『三嶋神社』さんでご祈願するといいことがありそうですね♪
三嶋神社
本宮鎮座地 : 京都市東山区東大路通東入上馬町3丁目
祈願所鎮座地 : 京都市東山区本町11丁目718番地 瀧尾神社境内地内
電話番号 : (075)531-5012