【名古屋市】築125年!和の情緒あふれる古民家カフェ。手作りランチは優しくて懐かしいおふくろの味。
名古屋市西区にある、お休み処ポレポレは築125年にもなる古民家カフェ。
歴史ある古民家を保存活用するために、ボランティアのご夫婦がカフェを運営されています。
名鉄犬山線、中小田井駅から徒歩三分ほどの立地です。
中小田井地区は名古屋市内に4つしかない町並み保存地区の一つ。
旧岩倉街道に沿って歴史的建造物が点在するエリアです。
目印はこちら
旧岩倉街道から一本細い路地へ入ります。
のぼりが立っていて、目印になりました。
この路地を奥に進むと右手に小さな看板。
さらに右に曲がります。
細い路地を抜けると、若草色の暖簾が見えてきました。
奥まった場所にひっそりたたずんで、趣のある店構えですね。
初めてなのに、懐かしい感じがしました。
手水鉢に金魚が一匹、風情を感じさせます。
まるでおばあちゃんの家に帰ってきたみたい。
歴史を感じる内装
カラカラと引き戸を開けて店内に入ると、そこは和の情緒あふれる空間。
驚いたのがこの吹き抜け。
屋根の下地があらわしになっていて迫力満点。
真壁造りに土壁、太い梁、今どきの住宅ではなかなか見られない内装です。
125年という長い歴史を感じさせてくれました。
お母さんの手作りごはんは優しさいっぱい
こちらでいただけるのはボランティアのお母さんが手作りする家庭的なメニュー。
一番人気の日替わりごはんセットをオーダーしてみました。
この日は
- 酢飯 アミエビ・しそ・卵
- 小鉢 ジャガイモと人参のきんぴらカレー風味
- トマトとわかめときゅうりのごま酢あえ
- 野菜がたっぷり入った味噌汁
これだけセットになって700縁。
700円ではなく、あえて縁と表記しているところに、あたたかみを感じました。
この日は暑かったので、さっぱりした酢飯と、ゴマの風味豊かな酢の物が最高でした!
お母さんが手間暇かけて作ってくれた、体が喜ぶような優しい味。
毎日食べても、きっと食べ飽きないでしょう。
おふくろの味が心と体に沁みました!
古民家の縁側から見る中庭も素敵。
近くの幼稚園からでしょうか、子どもたちの笑い声が聞こえてきます。
こころ落ち着く空間でした。
古民家カフェの成り立ち
ご主人もお話好きなようで、お休み処ポレポレの成り立ちを聞かせてくださいました。
中小田井地区は町並み保存地区に指定されるほど歴史ある地区ですが、旧岩倉街道沿いに点在する歴史的建造物が減少していくことを目の当たりにし、町並み保存の重要性を感じていたそう。
「中小田井発見プロジェクトKIZURI」(2021年3月に特定非営利活動法人 KIZURI 中小田井と名称変更されました)が発足し、クラウドファンディングによるたくさんの人たちの支援も得て、この古民家の改修工事が行われました。
歴史ある町並みを次世代につなぐ拠点として活用したいとのこと。
本来はレンタルスペースとして、ギャラリー、教室、イベントなどでの利用も可能だそうですが、レンタルだけで時間帯が埋まるわけではないようです。
「こんなに素敵な空間が使われないのはもったいない!!」
ご夫婦とも、おもてなしが好きなこともあり、カフェの運営を始めました。
そして店名の「ポレポレ」とは、スワヒリ語で「ゆっくり」を意味するのだそう。
少しでも日々の喧騒から離れてゆっくり過ごしてほしいとの思いが込められているようです。
帰り際に「ごちそうさまでした。おいしかった!!」とお母さんに声をかけると、
「そんなのしか作れないのよ」なんて謙遜されていました。
いえいえ、それがいいんです。
懐かしい空間で、素朴でほっとする味わいの手作りごはんをいただく。
とても安らぎを感じました。
みなさんも、中小田井地区の散策とともに、お休み処ポレポレさんで癒しのひとときを体感してみてはいかかでしょうか。
店名 お休み処ポレポレ
住所 名古屋市西区中小田井1-367
営業時間 火水木 9-14(L.O.13:30)
公式インスタグラム