【福岡市西区】歴史公園で福岡の弥生時代にタイムスリップ体験
気温も上がった春休み、西部運動公園から南へ約600メートルに位置するやよいの風公園に行ってきました。駐車場に着くと、目の前にそびえ立つ飯盛山が、出迎えてくれました。親子が揚げいている凧が、空高いところから見下ろしています。ご家族が、レジャーシートの上でのんびり過ごしていて、とても気持ちよさそうです。
吉武高木遺跡
歴史公園として整備された吉武高木遺跡の愛称が「やよいの風公園」です。
吉武高木遺跡とは、弥生時代の大規模遺跡で、多くの青銅器や、有力者たちのお墓など、数々の重要な発見があり、平成5年に国の史跡に指定されました。
写真にある藁で作られた大きな動物は鹿。馬ではなく鹿です。お墓の甕(かめ)に描かれていたとのことで、弥生時代はここで鹿が走り回っていたんだろうと推測できます。
「人間もこんな広々した場所で走り回ったらさぞかし気持ち良いだろうな。」と走り回っている子供たちを眺めていました。私はといえば、走れませんでしたが、広い芝生と連なる山々の景色に、視力が少し回復した気がしました。
6つの見どころ
公園には、大型建物展望地、特定集団墓「最古の王墓」、甕棺墓群(かめかんぼぐん)「甕棺ロード」、やよいの川、むかしみつけ広場、まがたま館、の6つの見どころがあります。
広い敷地内には所々にパネルがあり、遺跡の説明があります。散歩しながら読んでいきます。
当時の国内最大級の建物
昭和59(1984)年度の調査で、大きな柱を使った建物の跡が見つかり、その建物があったとされる場所を説明しているパネルがこちら。あの後ろのT字路に、弥生時代中期後半の、国内最大級の建物があったのです。
他地域にさきがけて出現した有力者たちの墓です。中でも優れた副葬品をもつ木棺墓は「最古の王墓」と呼ばれているそうです。王様というだけでわくわくします。
弥生時代前期の終わりから200年の間に、甕棺墓(かめかんぼ)を中心としてたくさんの墓がつくられた、甕棺墓群「甕棺ロード」には、甕棺の実物大の模型がありました。甕棺が埋まっている地下の様子を、そのまま地上に取り出して観察できるようになっています。
この公園では、福岡市の西の土地の弥生時代の人々の生活を、知ることができます。
当時はここから博多湾まで望めたのだとか。
古来の人々の生活や、見ていた景色に思いを馳せながら過ごしてきました。
無料の約40台ある駐車場には、トイレと自動販売機が設置されています。
春休みの外出先の一つとして、ぜひお出かけされてみてください。
やよいの風公園
住所:福岡市西区大字吉武
アクセス: 西部運動公園から南へ約600m
営業時間: 9:00~17:00 年中無休
URL:公式ウェブサイト