美女は全員娶(めと)りたい!殺されても蘇っては美女との結婚を繰り返した縁結びの神様
島根県出雲市に位置する出雲大社は、縁結びの神様「大国主神」を祀る神社として有名です。
大国主神といえば、日本最古の歴史書「日本書紀」や「古事記」に登場する神話「因幡の白兎」にも登場する心優しい神様として有名ですが、実はかなりのプレイボーイで神様一のモテ男でした。
詳しく見ていきましょう。
◇大国主神と最初の妻
女性関係だけでも数多くの逸話が存在する大国主神。
彼が最初に結婚した妻との出会いが「因幡の白兎」でした。
因幡の白兎は、絶世の美女と噂される「八上比売」を一目見ようと大国主神とその兄弟が、彼女を目指して旅をする物語です。
旅の道中でサメに皮を剝がれたウサギを介抱し、一人遅れて到着した大国主神は兄弟同様に八上比売へ結婚を申し出ます。
その後、大国主神のあとをつけてきた白兎が八上比売にこっそり状況を説明。八上比売は結婚相手に大国主神を選んだのでした。
ふたりの結婚生活は順調でしたが、兄弟はこれに嫉妬し、大国主神を暗殺してしまいます…
◇結婚後の逃亡生活と新たな妻
神々の計らいで生き返った大国主神は、このままでは本当に殺されてしまうと妻をおいて逃亡。知り合いの「建速須佐之男命」を頼って根の国までやってきます。
そこで大国主神が出合ったのが、建速須佐之男命の娘「須勢理毘売命」でした。
ふたりは出会ってすぐに恋に落ち、結婚を誓います。
これを知った建速須佐之男命は、大国主神にヘビやハチとムカデのいる部屋で寝るという試練を与えることに。またまた命の危険にさらされることになった大国主神は、駆け落ちを選択します。
その後、建速須佐之男命にも結婚を認められ、本妻・須勢理毘売命との幸せな結婚生活を送っていた大国主神は、最初の妻・八上比売も一緒に暮らそうと出雲の拠点に呼び寄せました。
しかし、父親譲りの荒々しい性格と嫉妬深い須勢理毘売命を恐れた八上比売は実家へと帰ってしまいます。
◇止まらないプレイボーイ
大国主神は、本妻・須勢理毘売命との結婚後も美しい女性の噂を聞きつけると娶(めと)りたい欲望に突き動かされ旅に出かけました。
こうして全国各地の女性と関係を結んでは結婚を繰り返し、180柱もの子供をもうけたといわれています。
そんな大国主神を祀る中心の地が出雲大社です。
気になった方は、足を運んでみてください。