【川崎市】かわさきのボトルキャップが世界の子どもたちを救う!?ゴミ問題啓発へのボトルキャップアート展
「カルッツかわさき」で開催されていた「ボトルキャップアート」展示を取材してきました。ただのアート展示会でないボトルキャップアートプロジェクトに込められた思いをご紹介します。
色どり鮮やかなボトルキャップアート作品
本展示は「NPO法人ファンズアスリートクラブ」が運営する「ファンズスポーツクラブ川崎/ファンズスポーツクラブ宮前」の主催により開催され、38作品の応募が集まりました。応募作品の中で、審査員に選ばれた作品の一部がカルッツかわさきで展示されています。
子どもたちが作ったボトルキャップアートには工夫が凝らされており、その見方によって様々な魅力があります。
ボトルキャップアートに込められた想い。ボトルキャップが世界の子どもたちを救う?!
ボトルキャップアートは展示後、ボトルキャップとしてリサイクル業者へ売却、その売却益は全額寄付され、JVC(認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会)を通してポリオワクチンをユニセフ(国際連合児童基金)に寄贈されます。
本展示に伴い、ボトルキャップの寄贈を呼び掛けており、地域の皆さんの協力もあって、8月の時点で総重量323.7kg、約128,880個が集まりました。これはポリオワクチンおよそ260名分に相当するとのことです。皆さんの集めたボトルキャップが世界の子どもたちを救うポリオワクチンへと生まれ変わります。
ボトルキャップアート展示企画はファンズアスリートクラブによる「ボトルキャップでABCプロジェクト」の一環で行われたものです。「最初の一歩(ABC)を踏み出そう」という意味からはじまったABCプロジェクトでは、ペットボトルのキャップをアートやゲーム、スポーツなどにして遊んだ後、全てポリオワクチンに変え、海外の子ども達を救おうというプロジェクトです。
「皆がスポーツを心地よくできる環境を作るために、ゴミ問題を面白く発信したい」
このボトルキャップでABCプロジェクト始めたきっかけについて、かつて競泳・水球の選手だったファンズアスリートクラブ理事長の井上秀憲さんは、当時の自身の活動場所であるビーチ、グラウンド、ストリート、海、山などにあるゴミについて問題意識を持っていました。ゴミの多くはその場で捨てられるものよりも街を通る河川から流れてくるものが多いということを知り、周りの人に迷惑をかけず、アスリートが心地よくスポーツをするためには、ゴミ拾いだけではなく、街から綺麗にすることが必要だと考えていました。
また、withコロナの中、スポーツを通してメッセージや活動を伝えることが難しい環境下で「何かできることはないか?」との思いで、スポーツをする際に水分補給に摂取するドリンクから出るゴミのペットボトルキャップを「ゴミとしてでなく遊び」に活用し、さらに「子ども達を病気から救えないか?」ということで、このABCプロジェクトをはじめました。
ABCプロジェクトでは「ゴミとしてでなく誰もが体験できる遊びに」ということでボトルキャップアート以外にも、「ボトルキャップリフティング」や「ボトルキャップボッチャ」も考案している。
展示は今回限りでは終わらない?!
2021年ボトルキャップアートの展示会は8月25日から9月15日の開催でしたが、入選作品はさらに川崎の子どもたちの目に触れる場所への展示を計画中。ファンズアスリートクラブの公式HPより発信を待ちたい。
なお、ファンズアスリートクラブでは、ボトルキャップアート展示の他にカルッツかわさきとの共同主催で「スポーツデー」を開催。年齢、性別、障害の有無を問わず、皆が楽しくチャレンジできるイベントです。10月から12月にかけて、東京2020パラリンピックで盛り上がった「ボッチャ」や「カローリング」教室を開催しています。こちらにもご興味ある方はカルッツかわさきHPよりご確認ください。
カルッツかわさき 川崎市スポーツ・文化総合センター
住所:〒210-0011 神奈川県川崎市川崎区富士見1丁目1−4
アクセス:JR川崎駅(北口東)および京急川崎駅より徒歩約15分
施設利用時間:9:00-21:30 (新型感染症の影響で、変更がある場合があります)
公式HP:http://culttz.city.kawasaki.jp/
スポーツデー案内ページ:http://culttz.city.kawasaki.jp/sportsday/
NPO法人ファンズアスリートクラブ
「スポーツの力で未来と地域の絆を創造する」を理念に、川崎市宮前区と川崎区で総合型地域スポーツクラブの運営、トレーニングサポート事業、障がい者スポーツ支援などの活動を行う。
公式HP:http://www.funssports.com/funsathleteclub.html