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愛犬が使う食器はどんなものを選べばいいか?

ドッグトレーナー/金倉高志犬のしつけ教室【ドッグキャッチ】

愛犬の食器を選ぶ際には、わんちゃんの健康や食事の快適さを考慮することが大切です。

食器は、犬のサイズや食べ方、食材に合わせて適切なものを選ぶことで、食事の時間が快適で安全なものになります。

以下では、愛犬に最適な食器を選ぶ際のポイントについて、詳しく解説します。

1. 素材で選ぶ:安全性と耐久性を考慮

犬の食器には、主にステンレス、セラミック、プラスチックの3種類の素材が使用されています。それぞれの素材には、利点と欠点があります。

ステンレス製

利点:非常に耐久性が高く、錆びにくいため、長期間使用可能です。

また、食べ物の臭いが移りにくく、清潔を保ちやすいです。

ステンレス製は、汚れや細菌がつきにくいという点でも衛生的です。さらに、軽量で持ち運びやすく、多くの飼い主に人気です。

欠点:軽いため、犬が食器を動かしやすいことがあります。

ゴム製の滑り止めがついているものを選ぶと、動かず安定感が増します。

セラミック製

利点:デザイン性が高く、おしゃれなものが多いのが特徴です。

重さがあるため、食事中に食器が動きにくく、犬が安心して食べやすいというメリットがあります。

多くのセラミック製食器は食洗機で洗えるため、清潔に保ちやすいです。

欠点:落とすと割れるリスクがあるため、注意が必要です。

また、表面が傷つくと、そこに細菌が繁殖しやすくなる可能性があります。

定期的に状態を確認して、ひび割れなどがないかチェックすることが大切です。

プラスチック製

利点:価格が安く、軽量で扱いやすいのが特徴です。デザインやカラーバリエーションも豊富なので、選択肢が多いです。

欠点:プラスチックは傷がつきやすく、その傷に細菌が繁殖する可能性があるため、こまめな洗浄が必要です。

また、プラスチック製の食器には、アレルギーを引き起こす可能性があるものもあるため、注意が必要です。

2. サイズで選ぶ:犬の体格に合った大きさ

愛犬の体格に合わせた食器のサイズを選ぶことも重要です。

食器が小さすぎると食べづらく、大きすぎると食べ物をこぼしやすくなります。

以下のガイドラインを参考に、犬のサイズに合った食器を選びましょう。

小型犬

小型犬には、浅めの食器が適しています。小型犬は頭が小さいため、深すぎる食器は食べにくく、ストレスの原因になることがあります。

浅めで、口に運びやすい食器を選ぶと良いでしょう。

中型犬・大型犬

中型犬や大型犬には、深さのある食器が適しています。

食事の際に十分な量を入れられる大きさで、わんちゃんが食べやすい高さのものを選びましょう。

特に、大型犬の場合はフードスタンド付きの食器を選ぶと、首や背中に負担がかかりにくくなり、快適に食事ができます。

3. 特殊な形状の食器

食べ方や健康に合わせて愛犬の食べ方や健康状態に応じて、特別な形状の食器を選ぶことも考慮すべきです。

早食い防止用食器

もし、愛犬が食べるスピードが速すぎる場合には、早食い防止用の食器がおすすめです。

これらの食器は、内部に突起や仕切りがあるため、わんちゃんが食べ物をゆっくり食べざるを得なくなります。

これにより、消化不良や肥満を予防する効果があります。

高さ調整可能な食器

特に大型犬やシニア犬の場合、食器が地面に置かれていると、首や背中に負担がかかることがあります。

高さ調整が可能なフードスタンド付きの食器を使用することで、わんちゃんが自然な姿勢で食事を楽しむことができ、食後の消化も助けます。

フラットボウル(平らな食器)

短頭種の犬(パグやフレンチブルドッグなど)は、鼻が短いため、通常の食器では食べにくいことがあります。

フラットボウルと呼ばれる平らな食器は、短頭種の犬にとって食べやすいデザインとなっており、食べ物をすくいやすくする工夫がされています。

4. 掃除のしやすさ:衛生面を重視

食器の清潔さは、わんちゃんの健康に大きく影響します。

食べ残しや水のヌメリが残っていると、細菌が繁殖しやすくなるため、毎日しっかり洗浄することが必要です。

選ぶ際には、食洗機対応のものや、手洗いしやすい素材・形状のものを選ぶと良いでしょう。

特にステンレス製やセラミック製の食器は、衛生面で優れており、汚れや臭いがつきにくいという特徴があります。

プラスチック製の食器は傷がつきやすく、細菌が入り込みやすいため、定期的に交換することが推奨されます。

5. 水飲み用の食器も忘れずに

犬には水分補給が非常に重要です。食器だけでなく、ウォーターボウルも快適で使いやすいものを選びましょう。

水飲み用の食器も、ドッグフード用の食器と同様に、素材や大きさをわんちゃんに合わせて選ぶことが大切です。

自動給水機能付きの水飲み器や、犬が遊んでしまわないような重めのウォーターボウルなど、わんちゃんにとって使いやすい水飲み器もあります。

また、水は毎日清潔に保ち、常に新鮮なものを与えるよう心がけましょう。

結論

愛犬に適した食器を選ぶ際には、素材の安全性や耐久性、わんちゃんの体格や食べ方に合ったサイズや形状を重視しましょう。

また、清潔に保てるように掃除のしやすさや衛生面も考慮することが大切です。

愛犬の健康と快適さを考えた食器選びは、毎日の食事がより楽しい時間になるための重要なポイントです。

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