アップル「ぺしゃんこ」破壊CM、異例の謝罪と放送見送り。海外セレブも批判
Apple(アップル)が「新型iPad Pro」の発表とともに公開した、CM「Crush!」。国内外からさまざまな反響があった同CMですが、なんと同社は公式な謝罪と、TVCMの放送見送りを発表しました。
iPad Proの性能をアピールするCM
Crush!は上から迫りくるプレス機が、レトロゲーム機や楽器、パソコン、カメラ、画材、ゲームキャラクターを押しつぶすというCM。すべてが押しつぶされた後には、新型iPad Proが残った…というものです。
CMの意図としては、新型iPad Proだけでさまざまなゲームをプレイしたり、音楽やドキュメントを作成したり、写真を撮影したり、イラストを描けるとアピールしたかったのでしょう。
しかし日本国内からは、「まだ使える楽器やカメラを破壊するとは何事だ!」と、批判が噴出。また日本だけでなく、俳優のヒュー・グラント氏や映画監督のリード・モラノ氏も、CMを強く批判していました。
このような反応について、AppleはAd Ageへの声明の中で「このビデオは我々の意図をきちんと表現できておらず、申し訳ありませんでした」と表明。YouTube上のCMは残したものの、TVCMの放送は見送ったのです。
なお同様のCMは、LGも2009年に放送しています。ただし当時は、今回ほどの批判は集まりませんでした。
それはともかく、物を大事にする「もったいない」の精神は、日本だけでなく海外にもしっかりと根づいていたようです。
塚本直樹
IT・宇宙・フード・紛争地域ジャーナリスト
Gmail:naoki.tsukamoto.work
Twitter:twitter.com/tsukamoto_naoki
YouTube:youtube.com/@foodie.samurai