結婚式のご祝儀に新一万円札は使えるか?マナー講師見解
2024年7月に新札が出て、この秋は初のブライダルシーズン。
そんな中、にわかに「肖像画が渋沢栄一のお札は使用すべきではない」という新しいマナーがささやかれているそうです。
これは、渋沢栄一が、妻以外に妾がたくさんいたことから言われるようになったとのこと。
気になさる方もいらっしゃるでしょうが、
結論
「自分でどうにもならないことは、気にしても仕方がない」
マナーは相手目線で考え、行動することです。
確かに、受け取った方の中には、気になさる方もいらっしゃるでしょう。
一方で、一般的マナーとして
「新たな門出である結婚式には『新札』を用意する」
というマナーもありますね。
新札とピン札は異なります。
地域によっては、お札の番号が連番であることまで気にするところもあります。
(連番ということは、新札を両替して用意したと判断できるため)
福澤諭吉の紙幣の場合、しばらくは「ピン札」はあるかもしれませんが、「新札」はありません。
このことから「新札を用意しなかった」ことを、マナーに反すると受け取る方もいるでしょう。
また、今は福沢諭吉紙幣はかろうじて用意できるかもしれませんが、しばらくすればすべて渋沢栄一紙幣に変わります。
紙幣の肖像画は、結婚式のご祝儀を想定して決められているわけではありません。
確かに、連想してしまうことは理解できます。
しかし、
・継続的にできないこと
・自分で配慮が困難なこと
・一般論ではないこと
は、マナ―ではないと考えます。
おそらくこのなんちゃってマナーは、一過性のもので、一年もすれば言われないようになるのではないでしょうか。
様々な見方、考え方はありますが、一時的な情報に振り回されないことも大切ですね。