【東大阪市】秋の気配を感じに。あのススキが少しずつ夏の終わりを知らせてくれています。
皆さんは、「日下新池」にある「ヒノモトススキ」をご存知ですか?東大阪を代表する植物であり、市の天然記念物にも指定されています。見頃は、9月の中旬ごろなのですが、8月末ぐらいになると、少しずつ茶色になってきます。秋の気配を感じに、今回は「日下新池」に行って来ました。
「ヒノモトススキ」があるのは、ここ「日下新池」です。近鉄奈良線「石切駅」から北西に向かって10分ほど歩いたところにあります。
もともとこの池は、「天女ケ池」と呼ばれ、大正四年「日下遊園地」がありました。
「ヒトモトススキ」はイネ科に属するススキとは違って、カヤツリグサ科の植物です。一株の根元からたくさんの茎を伸ばし、無数の実をつける穂先がススキに似ていることからこの名が付けられました。
この植物は、本来海岸に近い湿地に生育するもので、山の麓にたくさん生えていることは、非常に珍しい現象だそうです。この辺も昔は海だったという証拠を示す、重要な手がかりなのかもしれません。
さてさて、そんな「ヒノモトススキ」ですが、様子を見てみると、少しずつではありますが茶色い色が見え始めています。
殆ど立派な緑色をしていますが、私は8月終わりのこの状況が大好きです。
「パンドラの丘」を過ぎて少し登ったところにも「ヒノモトススキ」は生えています。こちらは、まだ殆ど緑色の状態ですね。でも茶色く色づいているのもポツポツ見られます。
現在は、朝の7時。「ツクツクボウシ」がたくさん鳴いていました。秋はもうすぐそこまで来ている証拠です。時々「ヒグラシ」の鳴き声も聞こえて来て、穏やかに過ごすことができます。
こちらが、「パンドラの丘」からの眺めです。ここにはベンチが設置されているため、ゆっくり座って「日下新池」を眺めることができます。山の麓で、静かにゆったり過ごすことができますよ。
今回は、色づき始めた「ヒノモトススキ」の様子を見て来ましたが、9月中旬ぐらいになると、本格的にススキらしくなって来ます。見ごろの時期にまた訪れてみたいと思います。
日下新池
【住所】阪府東大阪市日下町1丁目5−16
【アクセス】近鉄奈良線「石切駅」より徒歩10分程度