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【洲本市】「ユニバーサル卓球」とは誰でも楽しめる新しい卓球!片山牧場_ユニバーサル卓球

ノギストアライター・デザイナー・建築家(南あわじ市・洲本市・淡路市)

兵庫県洲本市五色町上堺で新しい卓球施設ができました。

新競技「ユニバーサル卓球」

「片山牧場_ユニバーサル卓球」は、2022年春から牛小屋を卓球交流施設に改装して不定期で地域の方向けに開放しています。

※基本的に一人で運営されている施設ため、2022年11月現在は観光客の受け入れは行っておりません。

実業団で卓球選手として活躍されていた管理人の片山さん。
この卓球施設をはじめたきっかけは「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(作者:ビル・パーキンス、出版社ダイヤモンド社)」という一冊の本を読んだことだった。
「この本を読んでいくうちに、子育てが落ち着いてからや定年を迎えてからではなく、今からやりたいことをやろう!と感じていました。父親が亡くなった後、母親は認知症で介護施設へ入居して実家が空き家になりました。実家とその向かいの牛小屋を片付けしていたタイミングでおもいきってやってみたかった卓球施設をはじめることにしたんです」

牧場の名残がところどころ残っている卓球施設
牧場の名残がところどころ残っている卓球施設

思い出の牧場を誰もが楽しめる卓球施設へ

片山さんは、会社勤めの忙しい合間を縫って牛小屋の片付けを進めた。改装費用も実費で捻出。「今でもマイペースに無理なくコツコツ進めていますよ」とやさしく語ってくれた片山さんだが、卓球施設をつくるうえである想いがあった。
「母親が介護施設に入居する前に認知症がひどくなり、町を徘徊するようになってしまって...そんな時にヘルパーさんやケアマネージャーさんをはじめとした地域の方々にとても助けられました。「今日は南あわじ市まで行ってたで!」と母親を連れ帰っていただいた時もありました。本当に心から感謝しています。そういった経験からいつかは自分も社会貢献をしたいという想いがありました」

デカデカラケットを使ったユニバーサル卓球の様子
デカデカラケットを使ったユニバーサル卓球の様子

色々なラケットが用意されている
色々なラケットが用意されている

「ユニバーサル卓球」とは、「どんな方でも楽しめる卓球体験をしてほしい」と片山さんが仲間と考案したオリジナル卓球の総称だ。卓球バレーやスリッパ卓球など老若男女、誰でも楽しめる卓球のラインナップとなっている。

カフェスペース
カフェスペース

カフェスペースの壁に貼られた三角ペナントは、観光バスの運転手だった片山さんの父が全国を渡り歩きながら集めた品
カフェスペースの壁に貼られた三角ペナントは、観光バスの運転手だった片山さんの父が全国を渡り歩きながら集めた品

「理想は、地域の方々が好きな時に使える気軽な場所であってほしいです。お年寄りから子供まで、卓球だけでなく、お茶を飲むだけでもいいのでここに来てコミュニケーションを楽しくとってほしいですね」

片山さんの母がチョークで書いたメモがそのまま残されている
片山さんの母がチョークで書いたメモがそのまま残されている

「片山牧場_ユニバーサル卓球」には、片山さんの母が昼夜問わず乳牛を飼育していた軌跡がそのまま残されている。
牧場はこれまで歩んできたモノを引き継ぎながら、地域の憩いの場へと生まれ変わろうとしていた。

片山牧場_ユニバーサル卓球
instagram:@kyon_ktym.bokuzyou
※基本的に一人で運営されている施設ため、2022年11月現在は観光客の受け入れは行っておりません。

ライター・デザイナー・建築家(南あわじ市・洲本市・淡路市)

兵庫県の淡路島で“新しい発想や物を手元へ“をコンセプトに、創業した個人商店です。 ライター・建築・インテリアデザイン・グラフィックデザイン•ブランディングをしています。 淡路島で素敵な事業をする人々の紹介、生活を豊かにするデザインをお届けします。

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