大和コネクト証券はクレジットカードを使った積み立て投資の上限金額を従来の月5万円から月10万円に引き上げることを発表しました。ルール変更は2024年1月積立分からとなります。カード積立額が大きくなることでまとまった金額を積み立てしたい投資家にとっては改善といえるでしょう。

クレカ積立によるポイント付与が買付基準から純増基準へ

金額増加よりもショッキングだったのがポイント付与ルールの変更です。
従来は積立金額に対して0.1％～最大1％のポイント付与を行っていましたが、2024年1月以降は、月間のクレジットカード積立金額から当月中に売却した金額分はポイント付与の対象外となります。

たとえば1月に10万円を積立したが、同月に9万円を売却した場合、ポイント付与の対象となるのは1万円分のみとなります。

そのため、いわゆる即売りと呼ばれるクレカ積立をしてその翌日に買い付け分を全額売却をしてポイントの獲得を狙うという方法が使えなくなります。

参考：クレカ積立の投信即売り リスクとポイント目当ての即売り期待リターン

ポイント目的で大和コネクト証券を使いたい人

今後も、ポイントを目的に大和コネクト証券を利用してみたい人向けの対応策についていくつか紹介します。

積立月と売却月を交互に利用する

ポイント目的での運用の場合にはリスクを許容できる人向けの運用となりそうです。

面倒ではありますが、積立月と売却月を決めて、積立→売却→積立→売却というようにする方法です。資金力とリスク許容度に応じて積立→積立→売却→積立→積立とする方法もあります。とはいえ最低でも1か月以上の運用が必要になるため、一定の変動リスクは負うことになります。

JQカードセゾンGOLDであれば年間ボーナスの金額は付与対象

従来通りの即売りをしながらもポイント獲得ができるのはJQカードセゾンGOLDですね。
こちらのクレジットカードは通常のクレカ積立のポイント還元とは別に年間のカード利用額に応じたポイント付与（ボーナスポイント）の提供を行っています。

参考： JQ CARD セゾンGOLDのお得な活用方法とインビテーションのためのゴールド修行のやり方

新NISAの開始に伴い、クレジットカード積立の上限額の拡大が話題になっています。ただ、そうなったとき、これまでのようなクレカ積立によるポイント還元が続くか？といわれると疑問が残ります。

今回の大和コネクト証券のようなポイント付与ルールの変更を他社が行ってくる可能性も十分にあると考えます。今後も報道等に注意したいところですね。