【鉾田市】水を使わず煮込んだトマト風味の“焼きカレーパン”
歴史を紐解くと、パンを日本で初めて食べた人物は織田信長とされ、ポルトガル人が信長に贈った“ビスコート”が、日本に伝来した初めてのパンだったそうです。
さらに“ビスコート”が伝来してから約400年後の昭和初期、カレーをパン生地で包みパン粉を付け油で揚げたカレーパンが考案され、数ある惣菜パンの原点とされています。
その後、カレーパンは日本全国へ広がり、店舗ごとに特色あるカレーパンへと進化していきました。
今回は、この特色あるカレーパンを求め、国道51号沿い「にんたまラーメン旭店」5差路交差点を「諏訪郵便局」方面へ1分。「ベーカリーカフェ青りんご」へ足を運んでみました。
そのパンを味わえるのは土日のみ
国道51号と並行して走る細道を鹿島方面へ進むと、右手に小さな看板が見えてきます。
この「ベーカリーカフェ青りんご」の営業日は土日のみ。
さらに、不定期営業なので、看板が出ていれば営業中です。
また、豊富な商品バリエーションの中から、その日、店頭に並ぶパンをFacebookにて公開されているので、来店する際は要確認。
水を使わず野菜の水分だけで煮込んだカレー
早速、今回のお目当て“カレーパン”を購入。
「ベーカリーカフェ青りんご」のカレーパンは、油で揚げるのではなく、なんとオーブンで焼いた“焼きカレーパン”です。
この“焼きカレーパン”を手にとった瞬間、ずっしり重いことに驚きます。
なんと、水を一切使わず、野菜の水分だけで煮込み仕上げたカレーがたっぷり詰まっています。
自家菜園で育てた野菜(季節により鉾田産)を使用し、トマトベースのカレーは濃厚で味わい深くスパイシー。
豚ひき肉の存在感も強く、キーマカレーに近い食感を演出しています。
パン生地には国産小麦粉を使用。
酵母菌を少なめに18時間じっくり発酵させることで、モチモチ食感を最大限に引き出します。
使用する砂糖は、クセのない強い甘みにミネラルとオリゴ糖を含有した“てんさい糖”。
塩は、海水から作ったミネラル豊富な天然の“沖縄塩”。
ピロシキの様な見た目と食感に、歯ごたえさえ感じるたっぷり詰まったカレー。
程よいチーズの香りと塩分が口の中で調和され、不思議なこの“焼きカレーパン”に脳内で“美味い”が連呼します。
オーブンで加熱するのもオススメ
冷たいままでも美味しい“焼きカレーパン”ですが、オーブンで温めるのもオススメです。
豚ひき肉の肉汁が溢れ“焼きカレーパン”ならではのパリッとしたパンの表面が、さらに際立ちます。なんといっても、カレーとパンのいい香りがたまりません。
カフェも併設
焼きたてパンを、その場で食べたいときは、併設するカフェも利用可能です。
コーヒーやジュースなど各種ドリンクとあわせ軽食も楽しめます。
はじめの方は分かりづらいが発見した喜びは倍増
営業時間外は看板も出ていないので、地元民でなければ迷うかもしれません。
ただ、お店を発見したときの喜びは倍増。
そして「ベーカリーカフェ青りんご」のパンを口にしたとき、手作りの温かさとパンに対する“情熱”に感動を覚えます。
今週末は「ベーカリーカフェ青りんご」を発見し “焼きカレーパン”を堪能ください。