【鉾田市】豚の背脂、昆布だし、6種類の合わせ味噌 “旨辛味噌ラーメン”が旨い!
あの猛暑が嘘だったかのような冬到来。
布団やこたつから出る“勇気”が必要な季節になりました。
そして、寒さが厳しくなるほど恋しくなるのが、体の温まる料理。
今回は、体の芯から温まる“味噌ラーメン”を求め「はま寿司鉾田店」交差点を北浦方面へ約5分。
水戸鉾田佐原線(県道2号)沿い右手にある「ラーメン歓」へ足を運んでみました。
お目当ては、厳選の“国産”食材にこだわった“旨辛味噌ラーメン”850円(税込)。
テーブル席とカウンター席があり、どこか懐かしい下町を感じる店内です。
「ラーメン歓」という店名ですが、お酒からおつまみまで、ラーメン以外のメニューも充実。
心揺れる中、お目当ての“旨辛味噌ラーメン” 850円(税込)を注文しました。
旨い一杯にはこの手間ひまが
信州味噌(赤・白)、西京味噌、仙台味噌、八丁味噌、北海道味噌を合わせた味噌タレ。
丸鶏スープと、豚の背脂を昆布だしで溶いたスープ。
コチュジャンをベースとし赤唐辛子と自家製ラー油をブレンドした辛味。
そこへ、特注の太麺が指定席へ。
トッピングに、豚肩ロースを使った味わい深い自家製チャーシュー。
黒酢をベースとしたタレに、7~10日ほど漬け込んだ“半熟煮卵”。
鉾田産ほうれん草やネギ。
ナルト、コーン、ゴマ、海苔をのせて完成です。
味わい深いこの一杯を
いざ実食!
・スープをひとくち。
濃厚さを際立たす豚の背脂の旨味と、合わせ味噌の奥深い香りと味わい。
“濃厚”という言葉が、この一杯に詰まっています。
あえて例えるなら、豚骨ラーメン寄りの味噌ラーメンという表現が正解かもしれません。
また、後を引く辛さではなく、スッと抜ける辛味なので、辛さが苦手な方でも美味しくいただけます。
※辛さは5辛まで調整できます(別料金)
・麺とともにひとくち。
スープが太麺に絡み、ほどよく濃厚さをマイルドに変化。
最後まで飽きることなく完食できます。
※太麺と細麺が選択できます
・トッピングをひとくち。
脂身と赤身のバランスがよい豚肩ロースを使ったチャーシューは、ほどよい柔らかさと旨味が実に美味。
濃厚なスープと合わさることで、美味しさが一層際立ちます。
驚きだったのが7~10日ほど熟成させた半熟煮卵。
黄身の甘さと風味が濃縮され“旨い”としか表現できない一品。
ゆで卵の賞味期限は1~4日とされていますが、黒酢ベースのタレに漬け込むことで、この半熟煮卵を可能としています。
また、海苔がちょっとしたアクセント。
動物系の旨味の中に、昆布だしと海苔が魚介系の風味をほどよく主張します。
経験豊かな店主だから出せる味
2005年開店の「ラーメン歓」。
店主は3店で修業し、独立に至ったそうです。
豊富なメニュー、そしてアイデアは、この経験から生まれたとのこと。
旨いラーメンを目当てに来店してもよし、お酒を飲みに来店してもよし。
家族、友人、もちろん一人でも楽しめるお店です。
ぜひ、ご来店ください。
追記:「ラーメンを初めて食べたのは水戸黄門様」と茨城県民なら誰しも疑うことのない史実。
しかし、室町時代の僧侶が“経帯麺”というラーメンを客人に振る舞っていた記録が“蔭涼軒日録”に残されていました。
茨城県民としてはガッカリな発見ですが、奥深い“ラーメン”の歴史というトッピングを調べてから食すのも楽しいかと。