【大阪市淀川区】悲報。大衆演劇劇場「木川劇場」3月29日完全閉館を発表。建物の解体工事始まる。
阪急電車十三駅東口から徒歩数分の木川本町商店街にある大衆演劇劇場「木川劇場」の完全閉館が決定し、現地では解体工事が既に始まっています。閉館は、2024年3月29日(金)付けの「木川劇場」のＸ(旧称：Twitter)で下記のように案内されました。
みなさま、お久しぶりです。永らくご愛顧頂きました当館は、閉館致します。ご出演頂きました劇団様及び演者様、誠に有難うございました。さらなる御活躍をお祈り致します。ご来場下さいました御客様、たくさん足を御運び頂き有難うございました。
2023年の6月30日(金)の休館から約9ヶ月、再開を楽しみにされていた熱心な大衆演劇ファンの皆さんにとっては残念な閉館となってしまいました。「木川劇場」は個性的なデザインの昭和レトロな建物ですが、私が訪れた2024年4月19日には、早くも解体工事が始まっていました。
こちらは、昨年夏の頃の「木川劇場」の様子です。
同じ時に木川本町商店街のアーケードの中から見た写真です。窓にはステンドグラスも使われていました。
解体工事のスタッフの方にお聞きすると、ホロがかぶったあたりを全部解体する予定とのこと。工事現場の周囲をぐるっと歩いてみました。
「木川劇場」の西側は、向こうに見える淀川区第1612号線という道路の手前までホロが掛けてありました。大衆演劇の劇場らしく風流な藤の木が植えられていたようで、ひっそりと花が咲いていました。
淀川区第1612号線の道沿いには、人気のない集合住宅のような建物があり、1階の入り口横のポストには「有現会社木川劇場」の文字が。
「木川劇場」の運営元のポストのようですね。
更に、ぐるっと巡った「木川劇場」東側の道沿いには「楽屋出入口」という札の掛かったドアもありました。
今回周辺を歩いてみて「木川劇場」は思った以上に広いエリアで活動されていたことがわかりました。集合住宅等にはまだ工事はホロが掛かっていませんでしたが、現場のスタッフさんのお話では、こちらも解体されるとのこと。
町の真ん中に、かなり広い更地が出現する予定のようです。
昭和の十三の風情を残していた大衆演劇劇場「木川劇場」が閉館によりなくなってしまうのは大変残念ではありますが、劇場跡地に、地元の皆さんに喜ばれるような新たな土地活用が実施されることを心から待ちたいと思います。
閉館した「木川劇場」
〒532-0023 大阪府大阪市淀川区十三本町3丁目4-29
