秋雨前線じわり南下…北陸~関東甲信で激しい雷雨に注意!週明けも暑さ収まらぬ列島:気象予報士解説
8日は秋雨前線がやや南下する影響で、夜にかけて関東北部を中心に雷雨になるところがあり、バケツをひっくり返したような激しい降り方になるところも出てくるでしょう。
一方、日本の南の低圧部(天気図では「低」のマーク)はさほど成長はしないものの次第に沖縄に近づき、沖縄は来週にかけても雨が降りやすい状態が続きそうです。
この雨が続く沖縄と、秋雨前線が近づきやすい北海道以外では、週明けも平年を上回る暑さが続く予想。週明け以降の今後の見通しも含めて気象予報士が解説します。
雨雲の帯は北陸から南下、広範囲で大気の状態が不安定
秋雨前線は8日朝の段階では北陸~東北南部付近にかかっていて、昼前には富山、昼過ぎには福島付近で雨が強まりそうです。
午後になると関東北部~甲信付近まで南下し、雨の降り方が激しくなるところも。
前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、関東の南部も含めて広く大気の状態が不安定になり、各地で突然の雨が降るおそれがあります。
一方、日本の南の低圧部の雨雲がかかり始める沖縄も雨が降りやすいでしょう。
収まらぬ高温、出口は…?
気象庁からは、週明けはもちろん、9月中ごろにかけても平年を上回る暑さが続きそうだという見通しが発表されていて、なかなか暑さが収まる見込みが立ちません。
ただ、上図で高温が予想されている期間(~9月19日)を過ぎると、再び秋雨前線が南下してくる見通しになっていて、そのタイミングでようやく気温が下がりそうです。
週間予報ではまだ次の週末までの天気しか書かれないため、本州付近は晴れ間が多い表示に。
沖縄では低圧部の影響を受けて雨マークが続くものの、ずっと降り続くというより降ったりやんだりしそうです(「低圧部」は、熱帯低気圧のように発達はしないけど、低気圧のように雨雲が反時計回りに渦巻いている部分です。天気図では低気圧と同じ表示です)。
現時点で日本に影響を及ぼしそうな熱帯低気圧や台風はないものの、国内外のコンピュータの計算ではこのさきまだまだ台風が発生しやすい状態が予想されているため、情報はこまめに確認するのがよさそうです。
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