お値段以上の高級感!LIONの新製品「エアリス」ってどんな柔軟剤?実際に使ってみた結果
“柔軟剤になかった新体験”をコンセプトに2023年4月にLIONから新発売された「ソフラン エアリス」
水のようにピュアで透明な液剤が生み出す<新感覚>の柔軟剤「ランドリーウォーター」とは一体どんなものなのか、実際に使って深掘りします。
使ってみると見た目だけじゃないエアリスの魅力や特徴が見えてきました。
よかったら最後までお付き合いください。
ドラックストアに並ぶ柔軟剤の中で異彩を放っているエアリスを手に取って購入を悩んでる方の参考になれば幸いです。
ソフラン エアリスの概要
容量:480ml
使用量の目安:水量30L 10ml
購入価格:327円(税込)
洗濯1回のコスト:約6.8円
【成分】
水、安定化剤、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、風合い向上剤、エチルアルコール、香料、アルキルトリメチルアンモニウム塩、BHT、シリコーンエマルジョン
【使用前の印象】
・成分が柔軟剤らしくない
・値段の割には見た目に高級感がある
・LION製品に限って言えば高級路線
・残量がわかりやすい
柔軟剤の容器は不透明なものが多いので、ドラッグストアの柔軟剤置き場で容器も中身も透明な『エアリス』はとても目立つ存在です。
花王の柔軟剤『IROKA』も透明ですが、透明なものって生活感が出にくくて高級感があるんですよね。
透明な容器に花の模様がデザインされていて形は無駄のない四角。コンパクトさもあり、ランドリールームでの圧迫感はありません。「エアリス」の名前通りの軽やかな印象。
容器が透明だと残量がわかりやすいのも大きなメリット。
成分に関しては「本当に柔軟剤?」と疑いたくなるようなランナップが並んでいます。
主原料であるジエチレングリコールモノブチルエーテルは透明な液体で、インクとか塗料に使われることが多い成分です。
一部洗濯洗剤に使われることはありますが、柔軟剤に使われているのは他に知らず、使ってみないと使用感が想像できません。
コストは水30Lを使った場合、1回6.8円。LIONの柔軟剤の平均価格が約5.8円なので、高級路線の商品といえますが。ドラックストアで市販されている柔軟剤全体のコストの平均は約10.7円(※)だったので、6.8円はコスト的には決して高くはありません。
※コストの算出は2022年柔軟剤のベストバイ!26種類を実際に試したわかったランキングを参照しました
香りは3種類
従来の香りは花を加熱して抽出していたのに対して、エアリスは香料となる花や植物にダメージを与えることなく香りを捕集する技術により「自然な状態で香る」を実現させました。
こだわりの香りの種類は3種類
エアリス303 Patio(パティオ)さくら&ローズペタルの香り
ローズが強めで奥の方に酸味のある果実味を感じます。明るく華やいだ香りですが以外とスッキリ感じるのでフローラルだけど男性が使っても違和感はありません。安らぎを感じる香る(※個人的な印象です)
エアリス521 Balcony(バルコニー)ネクタリン&フリージアの香り
花よりも果実味を強く感じる香りです。フレッシュなもぎたてフルーツというよりはお菓子のような甘くて美味しそうな香り。躍動感のある香り(※個人的な印象です)
エアリス706 Poolside(プールサイド) ネモフィラ&ウォーターリリーの香り
ブルーのパッケージとウォーターリリーの香りってことで爽やかな香りをイメージしていましたが、ココナツの香りを強く感じて爽やかというよりはコッテリした甘い香り。南国好きな方は好みなんじゃないかなと思います。南国の夜って感じ香り。(※個人的な印象です)
3桁の数字はLIONが決めた香り番号なんだとか、どれも原液は香りは強いです。ただ香りの持続時間はそれほど長くはなく、柔軟剤を開けた瞬間、洗濯中は強めの香り、部屋干しの場合は干した当初は少々キツなと感じるものの、乾くに従って香は穏やかになってきます。
干している間は気になるペット臭が和らいだのは驚きました。
パッケージには香りは強めと記載されていますが、乾いて仕舞えば満員電車などで不快に感じるほど強くはありません。
柔軟剤の仕上がりテスト
300ccの水に対して規定量の柔軟剤を入れ、対象になる布を入れて10分放置します。
乾いた後の肌触り、消臭、静電気、吸水力などを確かめます。
【柔軟剤に漬け込む布】
・綿のタオル(肌触り)
・加齢臭をつけたリネン(消臭)
・ウール(静電気)
・綿の布(給水力)
エアリスだけ使っても比較対象がないと違いがわかりにくいので、ドラッグストアで購入できる26種類の柔軟剤を試した時に平均的な仕上がりだった柔軟剤と比べます。ちなみに使ったのはLIONのソフランアロマリッチです。
肌触りを確かめた結果
まずはタオルのパイルの立ち上がり具合から
洗ってアイロンでプレスしたタオルを使ってパイルの立ち上がり具合を確かめました。
アロリッチ 3.8cm
エリアス303 4.1cm
エリアス521 3.9cm
エリアス706 3.9cm
タオルのパイルの立ち上がりは平均的な柔軟剤「アロマリッチ」と差は出ませんでした。
肌触りはアロマリッチに比べてエアリスは肌触りはサラッとした感じ。悪く言えばカサついて感じました。
ハリと弾力のある仕上がり。パイルがしっかり立ち上がっていたので乾くのも早いんじゃないでしょうか、夏の衣類向きの柔軟剤かなと感じます。
消臭力を確かめた結果
こっそり培養している夫の加齢臭をつけたリネンを柔軟剤に浸け込んでニオイチェッカーと自分の鼻で消臭力を確かめます。
元のニオイ数値は38/100。そこから柔軟剤を使って消臭した結果です。
アロマリッチ 7/100
エアリス303 6/100
エアリス521 13/100
エアリス706 6/100
ニオイチェッカーの数値ではエアリス521が数値が伸びませんでしたが、実際にニオイをかぐと、それほど違いはありませんでした。
洗剤を使っていないので全体にかすかにニオイは残ってはいましたが、布に鼻をくっつけないとわからないくらいです。
エアリスは3種類とも香りの強さに頼らずに消臭できています。
静電気防止効果を確かめた結果
乾燥後のウールを10回擦り合わせてポリエチレンの粒の中に入れます。ウールの布についたポリエチレン粒の数で静電気防止効果を確かめます。
平均的な柔軟剤「アロマリッチ」が600粒以上のポリエチレンの粒がついてしまったのに対してエアリスは100〜140粒だったので静電気をしっかり防いでくれているのがわかります。
エアリスの静電気防止効果は平均以上です。
花粉症だとかペットの抜け毛に悩んでいる方におすすめできるレベルです。
吸水力を確かめた結果
綿の布を水に浸して5分の間に吸い上げた水の高さで確認します。
アロマリッチ 10.6cm
エアリス303 9.6cm
エアリス521 11.2cm
エアリス706 11cm
吸水力は香りによって多少違いが出ました。
香料が影響しているのか、エアリス303は若干ですが吸水力が他のものよりも若干劣りました。あとは平均値。
結局、エアリスってどんな柔軟剤?
実際に使ってみた結果、静電気に関しては防止効果が高かったものの、肌触り、吸水、消臭は平均的だなという印象。
だったらエアリスじゃなくて他の柔軟剤でもいいんじゃないかって思うかもですが、エアリス独自の特徴もちゃんと感じました。
好き嫌いはあるかもしれませんが、洗濯中の香りがとても気持ちがいいんです。計量の時点からいい香りがして、部屋干ししても香りがキツすぎことなくルームフレグランスのような効果を感じました。
容器も中身も透明でランドリールームから生活感が消えますし、使っていてテンションは上がります。
乾いてしまうと薄いベールを纏ったようなほのかな香り。まさに自分が楽しむための柔軟剤。
エアリスは柔軟剤本来の効果は良くも悪くも平均的で新しい発見は見られなかったものの、洗濯中の香りで面倒な「洗濯」を楽しい気分いさせてくれるという面では新しい柔軟剤だといえます。
洗濯時のテンションをどうにかして上げたいと思っている方は試してみてはいかがでしょうか?