実家じまい体験談【前編】家の中を空っぽにするまでにやったこと。まだ使えそうな物はどう処分する?
整理・収納アドバイザーのTSUNです。
こんにちは。
突然ですが、みなさんの親御さんは終活されていますか?片付けは得意な方でしょうか?
「実家が物に溢れている」「親がモノを捨てない」という声をよく耳にしますが、私の実家もご多分漏れず大量のモノに溢れていました。なんと荷物の量は全部で12トン以上!
そして、そんな実家を手放すことになり、実家じまいを任されました。
大量のモノをどうやって片付けたのか?
一体いくらかかったのか?
私が経験した実家じまいの記録を2回に分けてお届けしたいと思います。今後、実家じまいを控えていると言う方の参考になれば嬉しいです。
実家のモノの手放し方
実家じまいをするということは、その家にはすでに誰も住んでいない状態だと思います。私の親は引越しをしたので、生活に必要なモノは全て運び出したあとの状態でした。
つまり実家の中には要らないものしか残っていません。
すべて一気に片付けてしまいたい場合、費用はかかりますが処分業者にお願いするのが一番ラクで早いです!
わが家も最終的には処分業者にお願いしました。その様子は次回の後編でご紹介したいと思います。
今回の前編では
・捨てるのがもったいない物
・個人情報が心配な物
を手放した方法と、処分業者に依頼する前にできるだけ物量を減らしたいときに有効な方法をご紹介します。
捨てるのがもったいない物の手放し方
すべて要らないとわかっていても「もしかしたら価値があるものが残されているかもしれない」と思ったりもしますよね。
価値があるかどうか自分では判断できない…という場合は、一度買取業者に査定してもらうのがオススメ。
買取業者に依頼する
買取業者はその業者によって得意とするジャンルも様々ですが、骨董品やブランド品など高値がつきそうな物はブランド品買取をメインとする買取業者に依頼すると良いでしょう。
わが家はCMでもよく見る大手買取業者さんに訪問買取を依頼しました。予め出しておかなくても家の中全部を見てもらえましたよ。
ちなみに、古いお宅ならどのご家庭にも大体ある「着物」は今は需要が少ないので、よほど高価なものでないと値はつかないそう。訪問着や付け下げなどは1着500円でも良いほうだとか…。
査定をしてもらって「安すぎる!」と感じたら、手間と時間はかかりますがヤフオクやメルカリなどのフリマアプリで出品してみるのもひとつの方法です。
本の訪問買取
わが家は亡き父は油絵が趣味だったので美術書がたくさんありました。私は美術書の知識がないため、専門の古本屋さんをネットで探して訪問買取をお願いしました。
結果は買取価格¥5,000
値がついた本はほんのわずか。値打ちのある本なんてあるわけなかった(恥)
ちなみにBOOK OFFなどの大手は新しい本の方が高値で売れる傾向にあるようです。
買取ってもらえなかった不要な本は束ねて資源ゴミの日に出しました。
リサイクルショップに依頼する
ブランド品や高価な物以外にも捨てるのが忍びない物ってありますよね。
例えば贈答でもらったタオルセットや食器などなど、新品だったり、まだ使えそうな物は捨てるのをためらいがち。
わが家はブランド品でなくても買い取ってくれるという「買いクル」さんにも出張買取を依頼しました。
そしたら本当にノーブランドのバッグや食器類、何十年も前のタオルセットなど、フリマアプリでも買い手がつかなそうな物も持っていってくれましたよ。
金属類は鉄くず屋さんに買い取ってもらうらしく、こんなに茶色くなった鍋も引き取りますと。
そして食器類もこんなに!食器類は海外へ輸出すると言ってました。
買取価格の合計は全部で¥15,000
処分が目的だったのでプラスになっただけでも御の字です!食器と鍋類は本当にキレイになくなりました。リサイクルできた方が気持ち的にもラクなので、お願いして良かったです。
衣類を寄付する
衣類は着ていないなら捨てるのが一番ラクだけれど、まだキレイなのにモッタイナイと、なかなか踏ん切りがつかない事もありますよね。
そんなときは寄付する方法もあります。
「古着でワクチン」は3,000円ほどかかる有料サービスなんですが、送った衣類はカンボジアなど30ケ国で再利用されるうえ、発展途上国の子どもにポリオワクチンを寄付できます。
寄付やリサイクルなら罪悪感も少なくできますね。
ご自由にお持ちください
モノを減らす方法でいがいと効果があったのが「ご自由にお持ちください」です。
新品のまま使ってないお箸や比較的キレイな食器、箱のまま保管してた贈答のタオルなどを置いていたら、数時間後にはけっこう持っていって貰えました。
捨てるしかないと思っていた母親の趣味のシャドーボックスの作品も
数時間後にはこの通り!キレイになくなっていました。
嬉しくなってドンドン出したw
決して人通りが多い道じゃないのに思ってた以上に持っていって貰えてビックリしました。
マンションだと難しい方法だけど、一軒家なら「ご自由にお持ちください」はオススメです。
同じ趣味の人に譲る
老後に趣味を持つ人も多いですよね。
わが家もアトリエには父が描きためた油絵や絵の具などが大量に遺されていました。
絵の具は使いかけだし筆もキレイではなかったので捨てるしかないと思っていたのですが、同じ趣味を持つ人にとってはお宝の山に見えるそうです。
大量にあった使いかけの絵の具も筆も額縁も大きなイーゼルも、まだ使えるものは父の油絵仲間が引き取ってくれました。
同じ趣味を持つ知人がいたらお声を掛けてみることをオススメします。
個人情報系のモノ手放し方
そして問題は書類などの個人情報系。
実は私が実家の片付けで一番面倒だったのは大量の書類です。
書類の処分方法
人に見られたくない個人情報や、もしかしたら捨ててはいけない大事な書類が残されているかも知れないので、こればかりは人に任せるわけにもいかず、時間を見つけては少しづつチェックしました。
そしてむやみに捨てられない書類だけは箱に詰めて「機密書類処分サービス」を利用して処分。
個人でも利用できる機密書類処分サービスはネットで探すといくつか見つかると思いますが、郵便局でも取り扱っています。
パソコンの捨て方
個人情報といえばパソコンなどデバイスの中のデータも残したままでは捨てにくいですよね。
わが家は環境省認定のパソコンリサイクル回収業者「リネットジャパン」にデータ消去ごとお願いしちゃいました。
ダンボールに詰めて出すだけなのでとってもラクです。
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以上の方法で、捨てるのがもったいない物や捨てにくい物は処分しました。が!実家にはまだまだ大量に物が残っていました。
モノの処分にはお金も労力もかかります。
もし今後、例えば数年後でも実家じまいを予定しているのであれば、現在使っていないモノは少しづつでも処分していくことをオススメします。特に書類は溜めこむと、処分時の確認作業が本当に大変です。
以上、実家じまいの記録前編でした。次回はいよいよ家の中が空になります!
つづきが気になるかたは次の記事も是非チェックしてくださいー。
後編はこちら
実家じまい体験談【後編】プロの仕事はすごかった!荷物量12トンの家の中があっという間に空っぽに!
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