【富士宮市】旬食和献“志”の名のもとに…『蕎麦割烹 志ほ川本店』
昭和6年、富士山の懐に創業し、今年で91年を迎える老舗『蕎麦割烹 志ほ川本店』さん。
西にJR西富士宮駅、東には富士山本宮浅間大社。どちらも徒歩3分の中間点に位置しています。
街中にありながら寧静な佇まいで、外の池では透き通った水の中、金魚が悠々と泳ぐ姿を見ることができます。
店内は2人掛けテーブル3席、4人掛けテーブル4席、8人座れる堀席があります。
今回は、メニューの一番最初のページにあった『初夏 冷し生湯葉蕎麦(¥990)』と『味くらべ(¥1870)』を注文しました。
『初夏 冷し生湯葉蕎麦』は、たっぷりと乗った生湯葉、その上にはあおさのり、添えられたトマトが彩を華やかに、まるでパスタのような見た目に、そばつゆをかけて食べるのが、ちょっと不思議な感覚。
湯葉を掴んでみて驚いたのが、その厚み。
湯葉と言ったら、とろんとしていてまろやかで、おいしいけどすごく薄くてあまり食べた気がしない…そんな食べ物と言ったイメージでしたが、『初夏 冷し生湯葉蕎麦』の湯葉は、厚みがあり、とろんとしながらも歯ごたえが感じられる湯葉を食べた!と言う気にさせてくれるしっかりとした湯葉です。
厚い湯葉は濃厚で無調整の豆乳からじっくりと時間をかけて作られるのだそう。作り方にもこだわって湯葉好きを納得させてくれる一品に仕上がっていました。
『味くらべ』は、4種類のおそばと、ミニ天丼、鉄火丼、かつ丼から1種類選べます。今回はミニ天丼をお願いしました。
右端は『桜海老の蕎麦』贅沢にぎっしり詰まった桜海老のかき揚げは、噛むほどに味わいを増す濃厚な味。
右から2番目は『肉巻きキノコと味玉の蕎麦』煮物のような味付けで、満足感は高いがっつり系な味。
左から2番目は『とろろとじゅんさいの蕎麦』ぬるぬるとしたゼリー質に包まれているモノが何か分からず、店員さんに尋ねると、今が旬のじゅんさいを使っているとのことでした。ぷるぷるのじゅんさいは、とろろの風味を殺さずさっぱりした味。初めて食べたじゅんさいに感動した一品。
最後に左端が『みょうがとシラスの蕎麦』です。ミョウガのほんのりとした苦味とシラスが相性良く、そこに大根おろしが加わると、また違うさっぱりとした味わいが楽しめ、口に含む組み合わせでそれぞれ美味しさが変化する一品でした。
長い年月を経て培われた、富士山の清浄なる水とそばの長野産石臼挽き、北海道産石臼引きの特長を生かした蕎麦粉を使用したという噛むほどに豊かな香りが広がるそばに、旬の食材を取り入れた『蕎麦割烹 志ほ川本店』の創作そばはどれも、変わらない味の中に季節を感じさせてくれる贅沢なメニューでした。
最後に、店主さんが『たかちゃんふりかけ』を試食で出してくれました。
桜海老を丸ごと使った『たかちゃんふりかけ』。温かいご飯にかけるだけで、割烹料理店の品ある贅沢な味に変身します。
とってもおいしい『たかちゃんふりかけ』は購入もできます。
蕎麦割烹 志ほ川本店
住所:富士宮市西町5-5
TEL:0544-27-3363
営業時間: 昼11:00~15:00(L.O14:30)
夜17:00~21:00(L.O20:30)
定休日:水曜日