関東甲信が梅雨明け 「梅雨明け猛暑」に警戒を
19日、関東甲信地方で梅雨明けの発表がありました。まだ発表のない地方も、梅雨明けが近づいていますが、梅雨明け後は各地で厳しい暑さとなりそうです。
一年で最も熱中症に警戒が必要な時期
このさき7月下旬にかけては、九州~関東を中心に33℃前後の暑さとなる所が多く、内陸の気温が上がりやすい地域では35℃以上になる見通しです。
暑さに慣れていない梅雨明け前後の時期は、熱中症患者が増えやすいタイミングです。
とくに、熱中症による犠牲者の多くを占める高齢者の中には、これだけ熱中症の危険が報じられていても、「室内でも熱中症になる」ことを知らなかったり、「暑さを感じにくくなっている」という自覚のない方がいらっしゃいます。
周囲からの声かけが、高温による気象災害を防ぐことにつながる可能性があります。また、口にすることで自らの熱中症への意識もいっそう高まるはずです。
波のある気温と天候
この梅雨明け直後の暑さにより、「猛暑」という声が大きくなるでしょうが、天候はそんなにシンプルではありません。
夏空と暑さをもたらす太平洋高気圧は、呼吸をするお腹のように、ふくらんだり、へこんだりを繰り返します。この先しばらくは、ふくらみますが、その後もどんどん勢力を拡大するかというと、現時点でそのシグナルは出ていません。
つまり、太平洋高気圧が弱まり、雨が降りやすくなったり、暑さが一時的に落ち着いたりする時期が出てくるはずです。
ちなみに、去年も7月は「猛暑」と大騒ぎになりましたが、8月は各地で大雨が相次ぐなど「不順」という声が大きくなりました。天候には、必ず波があります。