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41歳、婚活中。理詰めだけど共感力が低いエリートの相手は疲れてしまいます~おみおじリポート(68)~

大宮冬洋フリーライター
英語学習が趣味の畑中さんは婚活中。「90年代の洋楽や洋画が好きです」(本人提供)

結婚はしたいけれど人を好きになりにくくなっている問題をどうするか

※2021年8月24日追記。畑中さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。残念ながらオネットでは良き縁をご紹介できることはできませんでしたが、彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 結婚はしたいけれど人を好きになりにくくなっている――。こんな嘆きをアラフォーの独身女性から聞くことが少なくありません。20代の頃は会社員だったマチコ先生も共感しているようです。

「社会人になりたての頃は、忙しそうに残業している先輩の後姿を見ただけで胸がときめいていました。でも、自分も経験を積んでくると、『仕事の段取りが悪いだけなんじゃないの?』と思ってしまったり(笑)。本当に仕事ができる男性だったとしても、店員さんに対する態度がひどかったりすると幻滅しますよね。年齢を重ねると人を見る基準が総合的になるのだと思います」

 だからと言って、会社や上司の悪口ばかり言っている男性にも心惹かれません。どうすればいいのでしょうか。今日は、新たなオネット会員の畑中真里さん(仮名、41歳)を通してこの重大問題を考えてみたいと思います。

首都圏で一人暮らしをしている畑中さん。「家事は何でもやれます。料理は、冷蔵庫の食材を減らせるようなレシピを検索して作っています」(本人提供)
首都圏で一人暮らしをしている畑中さん。「家事は何でもやれます。料理は、冷蔵庫の食材を減らせるようなレシピを検索して作っています」(本人提供)

共感力は高いけれどちょっと弱々しい男性。あなたは好きになれますか

 大手コンサルティング会社で秘書業をしている畑中真里さん(仮名、41歳)。前職も大手の弁護士事務所で秘書として働いていたとのこと。エリートたちに囲まれてきた職歴ですね。

「以前は職場にいるような人たちを『素敵!』だと思っていました。仕事がすごくできて、自分をしっかり持っている男性たちです。でも、そういう人たちは理詰めでガンガンに自己主張する割に共感力が低い傾向があると感じるようになりました」

 もしかすると畑中さんは20代30代からその「傾向」を感じ取っていたのかもしれません。そうでなければ今頃は職場結婚を果たしていたでしょう。実際、エリートたちと公私で長く付き合いたくはないと畑中さんは告白します。

「私は相手の主張をウンウンと聞いて了承しがちです。でも、実は賛同していないこともあるので、積もり積もると疲れてしまいます。これからお付き合いして結婚する人は、『上から目線』ではない男性がいいです」

 職場で長い時間を共有していて「上から目線」だと感じるならば本当ですね。でも、女性に比べると男性は物言いがぶっきらぼうなことが多いので誤解されることもあります。マチコ先生によれば、夫婦の資質は同じである必要はなく、凸凹の二人が補い合えばいいのです。

「共感力の高い男性はちょっと弱々しかったりします。畑中さんはそれでもワクワクしますか? どんな人と一緒にいると元気な心でいられるのかを想定しておいてください。そういう軸がないと、婚活をしていて自分がどこにいるのかを見失いがちだからです」

受け身にときめくではなく、主体的にワクワクするためにやるべきこと

 ここで最初の命題に戻ってきました。わかりやすくカッコ良くはない相手をどうやったら好きになれるのか、ですよね。マチコ先生と僕の答えは、「こちらから主体的にいろんなことを仕掛けていく」です。

 具体的には、お見合いをする前にできるだけ相手に関する情報収集をすること。秘書業で調べものばかりしているという畑中さんは得意分野ですよね。そして、情報の穴を埋めていくような気持ちで相手の話を聞くことです。

 例えば、畑中さんは海外遠征をするほどテニス観戦が好きなんですよね。話し相手がテニス好きではなかったとしても、試合のチケットを手に入れるためにどんな努力をしているのか、トップクラスの選手のすごさはどんなところにあるのか、などを質問してもらったらいくらでも語れるのではないでしょうか。

 相手も同じことです。自分が好きで得意なことをいろんな角度で聞いてもらったら嬉しいし、場合によっては「自分にはこんな特技があるのだ」と自己発見の喜びに至ることもあります。そのときに生き生きとした表情になるはずで、友情や恋愛感情が育まれやすくなります。畑中さんならきっとできます!

年1回の楽しみは海外のテニス観戦。「ウィンブルドンの当日券チケットを取るためにテントを張って並んだときの様子です」(本人提供)
年1回の楽しみは海外のテニス観戦。「ウィンブルドンの当日券チケットを取るためにテントを張って並んだときの様子です」(本人提供)

※文中のオネット会員は仮名です。畑中さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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