「自分たちのサッカー」って何? 「Let It Go~ありのままで~」って何?
■「自分たちのサッカー」って何? ネットで“ネタ化
まあ、常識的には、スポーツ選手が言う「自分たちらしいプレイ」は、「練習のときにように実力を発揮する」という意味でしょう。それが、プレッシャーなど様々な要因で思ったようなプレイができなかったということでしょう。
■「ありのまま」は、そのままを受け入れることか
はい。「ありのまま」「自分らしさ」は、そのままを受け入れる自己肯定です。
しかし、本当の意味で「ありのまま」「そのまま」「自分らしさ」を理解すると、人はそのままではいません。今の弱い不十分な自分を受け入れ、しっかり直視することで、さらに成長していくのが、ありのまま、そのまま、自分らしさではないでしょうか。
自己受容できないと、今の不十分な自分を受け入れられず、自己否定し、欠点や失敗を直視できず、強がったり逃げたりして成長ができません。
<失敗の直視:「8000回の悔しさ」の心理学:あなたもイチローのようになるために>
今の負け続けている自分、閉じこもっている自分。そのありのままの自分を受け入れると、人はそのままではいません。前向きの活動を始めるでしょう。
正しい意味の「そのままでいいんだよ」と、正しい意味の「今の自分ではダメだ」は、どちらも実は同じような意味で、自己受容の土台の上で失敗や欠点を直視し前進することです。ただ誤解すると、「そのまま」は努力しなくて良いになり、「今の自分はダメ」は自己否定になってしまうのでしょう。
今の、不安と恐怖におびえている自分、実力が発揮できない自分、練習不足の自分が、「ありのまま」ではありません。「アナと雪の女王」の主題歌「Let It Go~ありのままで~」の歌詞でも、「♪どこまでできるか、自分を試したいの」と歌っています。
■オンリーワン
オンリーワン、世界に一つだけの花も同じです。最初からオンリーワンだから努力しなくても良いではなくて、オンリーワンだからこそ努力が必要ですよね。
その辺にどこにでも転がっている石なら、放っておいても良いでしょう。でももしも、地球上で唯一の石ならば、汚れを落とし、磨きをかけ、綿密な調査をしたり、博物館に飾るでしょう。
歌に出てくる「世界に一つだけの花」も、バケツの中で一種懸命咲いています。
個性尊重とか、人権教育って、そういう意味だったはずです。かつては、「オンリーワンだからがんばろう」だったはずなのに、「オンリーワン」が、がんばらなくてもよい言い訳になってしまった面もあるでしょう。
自分の存在に自信が持てれば、負けることも、悪口も、かえってエネルギーになるはずなのですが。
「自分探し」も、本当はなかなかきびしい自己成長のはずなのに、前進しない言い訳になっていることもあるでしょう。
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