【京都市下京区】本日が宵山!いよいよ明日が山鉾巡行。事前に知っておきたい!祇園祭の鉾立てとは?
いよいよ祇園祭本番!2023年は4年ぶりに規制がない通常運転の祇園祭が開催され、前祭の暦が土休日にぴったりと重なる記念イヤーとなりました。今年は祇園祭にかかわる機会があり、山鉾立てから街の様子を見守っています。
祇園祭は869年に疫病退散の祈願として、卜部日良麻呂(うらべのひらまろ)が66本の矛を立てて、牛頭天皇を祀ったことがはじまりとされています。970年に祇園社で初めて御霊会が行われ、以後定例化されるようになりました。
巨大で豪華な山鉾を管理維持し、祭を執行するために組織されているのが保存会。山鉾ごとに保存会があり、6月に本格的な準備が始動し、7月1日の吉符入りにて、いよいよ神事がスタートします。今年も7月10日~12日の3日間で鉾が建てられました。
函谷鉾では、1日目に伝統的な縄絡みで櫓が組み立てられます。使われる縄はなんと5,000~6,000メートルにも及ぶそうで、束ねられた縄を一旦ほどき、束ね直してから作業が始まりました。
2日目は心棒立て。24メートルの真木に鉾頭、愛宕神社の火除け護符、榊などが取り付けられ、真木飾りが完成します。テコを利用しながら、天に向かって建てられる様は圧巻です。次々に心棒が建てられると、夏の京都らしい姿になりました。
3日目は清祓・懸装・曳初め。山鉾に大きな車輪が整えられ、ゴブラン織りの懸装品が飾られ、山鉾が豪華絢爛に姿を変えていきます。「動く美術館」とも言われる祇園祭の山鉾巡行。各山鉾の懸装品の鑑賞は祇園祭の見どころのひとつです。山鉾が完成すると、いよいよ曳初め。試運転とお披露目を兼ねた「曳初め」は女性や一般の参加も可能。今年は残念ながら、鉾立ての一番の見どころに立ち会うことはできませんでしたが、4年ぶりの曳初めは盛大に執り行われたそうです。
さて明日の山鉾巡行に向けて、本日は宵山。山鉾は内部を観覧することができます。祇園祭名物の厄除け粽や各山鉾保存会の限定グッズが購入できるのは、本日が最後です。昨日の宵々山では16時頃に歩道の通行規制、17時には四条通り、烏丸通りの通行止めが始まりました。本日も大混雑必至の四条烏丸周辺。炎天下の夏日和ですが、早めにゲットするのが良さそうです。
祇園祭
7月16日(日)宵山:歩行者天国および交通規制(17時~23時頃)
7月17日(祝)山鉾巡行:午前9時~ ※交通規制:午前8時半~
その他祇園祭に伴う交通規制はこちら:https://www.pref.kyoto.jp/fukei/kotu/kisei_k/rinji_kisei/documents/gionkisei05.pdf
祇園祭公式ホームページ:http://www.gionmatsuri.or.jp/