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【ジャズ生】311への想いを新たに希望を託したギターの音|杉本篤彦ニュー・アルバム発売プレ・ライヴ

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやっちゃおうというヴァーチャルな企画“出掛ける前からジャズ気分”。今回は、ソウルにしてポップなギタリスト杉本篤彦の新作完成を期したステージ。

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杉本篤彦から「そろそろ新しいアルバムができる」というニュースが届いた。東日本大震災から5年という節目に彼のなかで想い貯めていたものを注ぎ込んだアルバムになるらしい。

普通なら未マスタリング状態や完パケ前のサンプルというかたちでそうしたニュー・アルバムの音源を聴くことも仕事柄多いのだけれど、杉本篤彦からのインフォメーションにはそうした音源ではなく、いきなり「ライヴを観に来てほしい」というメッセージが添えられていた。いかにも彼らしい気短さと情熱が伝わるメッセージであることは、彼のファンなら頷いてくれるに違いない。

つまり、だからアルバム・リリースのプレ・イヴェントなのだ。

当日、杉本篤彦はその新作に収録した全曲を演奏するつもりらしい。意気を弦に託して心の琴線を共鳴させるそのソウルフルなギターによって、アルバムに託された“TOMORROW LAND”への想いを堪能できる夜になりそうだ。

では、行ってきます!

●公演概要

3月11日(金) 開場18:30/開演19:30

会場:[http:// B Flat](東京・赤坂)

出演:杉本篤彦(ギター)、星牧人(キーボード)、土井孝幸(ベース)、板垣正美(ドラム)

♪ 杉本篤彦 (Sugimoto Atsuhiko) Funky Soul R&B Jazz Guitar

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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