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【超RIZIN】カズ次男三浦孝太完勝で「 格闘技界の若きキングになる」

藤村幸代フリーライター
試合後リング上でマイクアピールする三浦孝太(C)RIZIN FF

カズことサッカー元日本代表FW三浦知良(55=JFL鈴鹿)の次男で格闘家の三浦孝太(21=BRAVE)が初戦の完勝に続きプロ2戦目も1ラウンドに腕十字で勝利した。

9月25日(日)さいたまスーパーアリーナでの総合格闘技イベント「 RIZIN」は、全4試合の「 超(スーパー)RIZIN」と通常のナンバーシリーズである全7試合の「RIZIN.38 」の二部制での開催だが、そのトップバッターに抜擢された三浦は、22歳のタイ人ファイター、ブンチュアイ・ボーンスーンヌーンと66kg契約3分×3ラウンドの特別ルールで対戦した。

対戦相手のブンチュアイは2018年にプロデビューしたボクシングで7戦4勝2敗1分、またボクシングで磨いたストレートを武器にムエタイでも40戦を戦い、20勝17敗3分とキャリアを積んだ。MMA参戦を視野に練習を始めて1年弱ながら、実戦経験は三浦を大きく上回る。

試合開始直後、不用意に放ったパンチにカウンターを軽くもらう場面もあったが、コーナーで組み付き引き込む。三角絞めなどの仕掛けは不発に終わるも、スタンドに戻った直後に再びテイクダウンに成功すると、無防備になった相手の体勢を見逃さず、瞬時に右腕を取るとがっちり腕十字を極めた。

1ラウンドに腕十字を極めプロ2連勝を飾った三浦孝太
1ラウンドに腕十字を極めプロ2連勝を飾った三浦孝太

2021年大晦日のプロ初戦では、YUSHI を相手にフロントチョークや三角絞めなども繰り出し最後はサッカーボールキックで1ラウンドKO勝利と派手なMMAデビューを飾ったが、待望の2戦目は自身の怪我や新型コロナウイルス感染で立て続けにキャンセルに。

「精神的に落ちた時期もあった 」が、落胆のたびに家族や周囲の励ましに救われた。

試合後マイクを握った三浦は、来場者と中継視聴者への感謝に続き、2大会欠場を詫び、「 これからの試合でしっかり勝ち続け、アンチの人も応援してくれる人も、自分を応援してよかったと思ってもらえるように。格闘技界の若きキングになります」と尊敬する父、キングカズにあやかる“未来のキング”宣言でマイクアピールを締めた。

この1戦を皮切りに、今大会では朝倉未来(30)とプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)のエキシビションマッチや、現RIZINバンタム級王者、堀口恭司や激烈なRIZINバンタム級GPを制した扇久保博正の久々の参戦、佳境を迎えた女子スーパーアトム級トーナメントと注目カードが続く。

フリーライター

神奈川ニュース映画協会、サムライTV、映像制作会社でディレクターを務め、2002年よりフリーライターに。格闘技、スポーツ、フィットネス、生き方などを取材・執筆。【著書】『ママダス!闘う娘と語る母』(情報センター出版局)、【構成】『私は居場所を見つけたい~ファイティングウーマン ライカの挑戦~』(新潮社)『負けないで!』(創出版)『走れ!助産師ボクサー』(NTT出版)『Smile!田中理恵自伝』『光と影 誰も知らない本当の武尊』『下剋上トレーナー』(以上、ベースボール・マガジン社)『へやトレ』(主婦の友社)他。横須賀市出身、三浦市在住。

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