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[訃報]カーラ・ブレイさんが亡くなりました

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家
Carla Bley / Live ! (筆者スクショ)

カーラ・ブレイさんが亡くなりました。

Carla Bley, prolific and expansive jazz pianist, dies at 87

カーラ・ブレイさんのキャリアは、1960年代の楽曲提供からスタートしたと言っていいでしょう。

ポール・ブレイさん、マイケル・マントラーさん、スティーヴ・スワロウさんと、歴代のパートナーとともにジャズの歴史に残るパフォーマンスを残してきたところも、カーラ・ブレイさんらしいと言えるかもしれません。

以下は、コメントとしてメモしてみた文章です。

手元の資料(The 6th TOKYO MUSIC JOY '90のパンフレット)を確かめると、1990年2月18日にサントリーホール小ホールで行なわれたカーラ・ブレイ&スティーヴ・スワロウ“デュエッツ”の公演を観に行っていました。

覚えているのは、カーラ・ブレイさんの、ジャケットから抜け出してきたような“大わらわ”そのものの鮮やかな髪と、スティーヴ・スワロウさんとの“距離感”の近さでした。

『リベレーション・ミュージック・オーケストラ』や“ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ・アソシエーション”といった経歴から、ピリピリとした印象のミュージシャンではないかと想像していたのに、実際の彼女は正反対の、ラフというか、いわゆるジャズ・ミュージシャンのアドリブとは一線を画すような、独自の“インタープレイ”と呼ぶべきパフォーマンスを披露してくれたことを思い出しています。

ご冥福をお祈りします。

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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