電車内化粧、女性自身の反応は?
女性は男性と比べ身だしなみを気にすることが多く、ふとしたはずみで自分の自分の化粧のノリなどを再確認したい心境に陥る。「常にベストの状態で状況に対応したい」という心意気は賛美すべきだが、その確認、そしてより納得の行く状態への改善の模索…具体的には「化粧行為」について、TPOをわきまえず行うこともある。
その中でも、不特定多数が閉鎖空間の中で一定時間を過ごさざるを得ない電車内での化粧については、昔から賛否両論が交わされている。男性諸氏からは自身が電車内での化粧をする機会は滅多にないこともあり、概して否定的な意見が聞かれるが、女性陣は電車内化粧行為にどのような想いを抱いているのだろうか。
次のグラフはライフメディアのリサーチバンクが2013年10月に発表した、15歳から64歳の女性に対して行った調査結果。それによると女性もまた、電車内の女性の化粧行為については否定的な意見が多数派を占めている。
一度ならずとも目撃経験がある男性からは意外に思えるが、女性も多くは「電車内化粧」には否定的。肯定的意見を持つ人は全体で1.9%のみとなり、誤差の範囲でしかない。
世代別では微妙な違いも見られる。具体的には「若年層ほど寛容」「歳を経るほど厳しい視点」というものだ。15-24歳では否定派は72.0%で中立派が25.0%。ところが55-64歳になると否定派は84.5%に達し中立派は13.5%でしかない。女性の化粧に対する考え方の違いの他に、他人への配慮(狭い場所での化粧なだけに、化粧品の匂いや粉が周辺の人にかかる可能性もある)の点でも、年上女性の方が高い意識を持っているようだ。
時間の都合や、直前の行動で化粧が乱れてしまうなど、電車内で化粧をしなければならない状況も想定はできる。しかし周囲に与える影響(匂いや粉など直接的なものだけでなく、心理的なもの…特に男性陣の立場からは、女性の内情を見せられている、例えにやや難はあるが「手品の種明かし」を見せられているような感もある)を考えると、電車内化粧はあまり好ましいものではない。例えば男性が電車内で鼻毛をむしり取る状況を考えれば、その迷惑ぶりは容易に想像できよう。
女性自身も否定的な電車内化粧。皆が嫌がることは公共の場ではすべきではない。せめて電車内では無く、時間を取り、駅の手洗い場などですることをお勧めしたい。
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