'80sアート界の寵児ロバート・ロンゴ作品にスパイラルで再会【表参道】
先日 表参道のスパイラルで、思いがけず懐かしい作品に遭遇し、「えっ! なぜ今ここにロンゴが…?!」とびっくり。
その時の私の様子はというと…まさにこんな感じだったかも。
これは 1980年代にアート界でロバート・ロンゴが一躍脚光を浴びることになったシリーズ「メン・イン・ザ・シティーズ」の作品。1986年にスパイラルガーデンで開催された「Longo in Tokyo」に出展されたリトグラフが、スパイラルコレクションとしてたまたま展示されていたようです。
ロンゴ作品にはその昔熱狂していたけれど、いつしか遠い記憶の隅に埋もれてしまっていたので、想定外の再会に思わずのけぞった次第。でも改めてこれらの作品をみると、全然色褪せていないなぁと。
メン・イン・ザ・シティーズは、ファスビンダーやゴダールの映画にインスパイアされたロンゴが、友人たちに物を投げた瞬間の動きを撮影し、それらの写真をモチーフに描いたといわれています。
もともと映画狂だったロンゴは 、キアヌ・リーブスや北野武の出演するサイバーパンクなSF 映画『JM』(1995年)の監督も務めています。余談ながら、その数年後に同じキアヌ主演でウォシャウスキー兄弟が撮った『マトリックス』(1999年)の独特の動きには、ロンゴのメン・イン・ザ・シティーズの影響が見られます。
スパイラルガーデンでは企画展の合間にコレクションが公開されているようで、思いがけずロンゴの作品と再会できて感慨深かったです。
2022年6/8~6/19 にはスパイラルガーデンで「ミントデザインズ、20周年記念展覧会」が開催予定なので、こちらもぜひ観に行きたいと思います。
******
スパイラル
東京都港区南青山5-6-23
TEL:03-3498-1171
関連記事
梅雨が待ち遠しくなる。テキスタイルデザイナー「鈴木マサルの傘とカバン」@表参道 スパイラル