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'80sアート界の寵児ロバート・ロンゴ作品にスパイラルで再会【表参道】

Luna Subitowriter editor(東京都渋谷区)

先日 表参道のスパイラルで、思いがけず懐かしい作品に遭遇し、「えっ! なぜ今ここにロンゴが…?!」とびっくり。

その時の私の様子はというと…まさにこんな感じだったかも。

Men in the Cities 1982-1986
Men in the Cities 1982-1986

これは 1980年代にアート界でロバート・ロンゴが一躍脚光を浴びることになったシリーズ「メン・イン・ザ・シティーズ」の作品。1986年にスパイラルガーデンで開催された「Longo in Tokyo」に出展されたリトグラフが、スパイラルコレクションとしてたまたま展示されていたようです。

ロンゴ作品にはその昔熱狂していたけれど、いつしか遠い記憶の隅に埋もれてしまっていたので、想定外の再会に思わずのけぞった次第。でも改めてこれらの作品をみると、全然色褪せていないなぁと。

Men in the Cities 1982-1986
Men in the Cities 1982-1986

メン・イン・ザ・シティーズは、ファスビンダーやゴダールの映画にインスパイアされたロンゴが、友人たちに物を投げた瞬間の動きを撮影し、それらの写真をモチーフに描いたといわれています。

もともと映画狂だったロンゴは 、キアヌ・リーブスや北野武の出演するサイバーパンクなSF 映画『JM』(1995年)の監督も務めています。余談ながら、その数年後に同じキアヌ主演でウォシャウスキー兄弟が撮った『マトリックス』(1999年)の独特の動きには、ロンゴのメン・イン・ザ・シティーズの影響が見られます。

Men in the Cities 1982-1986
Men in the Cities 1982-1986

スパイラルガーデンでは企画展の合間にコレクションが公開されているようで、思いがけずロンゴの作品と再会できて感慨深かったです。

2022年6/8~6/19 にはスパイラルガーデンで「ミントデザインズ、20周年記念展覧会」が開催予定なので、こちらもぜひ観に行きたいと思います。

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スパイラル
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TEL:03-3498-1171

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writer editor(東京都渋谷区)

奥渋在住20余年。旅、アート、インテリア、ウエルネス、映画、猫など多様なメディアに携わる文筆家。

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