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シーズン200安打以上は、9年前に新記録の秋山翔吾が最後。その後のシーズン安打トップ10

宇根夏樹ベースボール・ライター
秋山翔吾 NOV 21, 2015(写真:ロイター/アフロ)

 今から9年前、秋山翔吾(当時・埼玉西武ライオンズ/現・広島東洋カープ)は、216本のヒットを打ち、2010年にマット・マートンが樹立したシーズン最多記録の214安打を上回った。

 その後、秋山を超える選手は現れていない。200安打に達した選手も皆無だ。シーズン200安打以上は、7人のまま。秋山とマートン以外に次ぐ3位から7位には、1994年に210安打のイチロー、2010年に209安打の青木宣親(東京ヤクルト・スワローズ)、2010年に206安打の西岡剛、2007年に204安打のアレックス・ラミレス、2005年に202安打の青木が並んでいる。イチローが記録した当時のレギュラーシーズンは、1チーム130試合だった。

 秋山が記録を作った翌年、2016年以降のシーズン安打トップ10は、1位が2018年に195安打の秋山、2位が2017年に185安打の秋山、3位が2016年に181安打の菊池涼介(広島東洋)、4位が2019年に179安打の秋山、5位タイの3人が2016年に178安打の角中勝也(千葉ロッテ・マリーンズ)、2018年に178安打のダヤン・ビシエド(中日ドラゴンズ)、2021年に178安打の近本光司(阪神タイガース)、8位タイの3人は2016年に175安打の大島洋平(中日)、2018年に175安打の浅村栄斗(当時・埼玉西武/現・東北楽天ゴールデンイーグルス)、2018年に175安打の宮﨑敏郎(横浜DeNAベイスターズ)だ。

 トップ4のうち、3位以外は秋山が占めている。ちなみに、菊池と大島の自己最多は、どちらも2014年の188安打と186安打だ。

 直近の2シーズンは、165安打以上もいない。2022年の最多は、161安打の3人、佐野恵太(横浜DeNA)、岡林勇希(中日)、島内宏明(東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。2023年は、164安打の牧秀悟(横浜DeNA)と中野拓夢(阪神)が最も多かった。

 なお、秋山のシーズン180安打以上が3度は、最多ではない。イチローと青木は、4度ずつ記録している。秋山の他には、ラミレス、内川聖一、マートンも3度だ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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