【過保護・過干渉】こだわりが強すぎて人に子どもを任せられない。どうすればいい?
新年早々悲しいことが続き、気が滅入っています。
そんな中で、もし子どもを失ってしまったら…と考えると怖くてしんどくて涙がとまりません。
さまざまな事件や事故のニュースをみていると、保育園や幼稚園はもちろんのこと、親や主人に任せるのすら不安になってしまい、今はずっと一人で子どもをみています。ほかの人にお願いするときも、常に目を配っているので気が休まりません。
自分でも、こだわりが強すぎるという自覚があります。
こういう気持ちに何か折り合いをつける方法はありますか?
ご相談いただきありがとうございます。
年始早々から悲しい出来事がつづき、心がしんどくなってしまいますよね。
お子さんの年齢にもよりますが、親のこだわりが強すぎると子どもに対して過保護・過干渉となって悪影響を与える恐れがあります。
この記事で、こだわる気持ちとの付き合い方について解説していきますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
まずは何が原因なのか考えてみよう!
脳は、自分の思い込みを裏付ける情報や普段の自分の考えや選択に近い情報を率先して拾います。
ご相談の中に
・親や主人に任せるのすら不安
・保育園や幼稚園に行かせられない
という状況が生じているというお話がありました。
これは、ニュースやSNSなどによって子どもに関連する悲しい出来事が無意識のうちに刷り込まれていることが原因かもしれません。
・親や夫に子どもをまかせるのがなぜ不安なのか
・保育園や幼稚園に行かせられない理由は何か
これらをまずは客観的に書き出してみましょう。
頭の中だけで考えると、マイナスな思考がぐるぐると回って実際の不安要素以上に増幅する傾向にあるため、しっかりと紙とペンをもって書き出していくことが大切です。
日本における子どもの死亡率について
日本の乳児死亡率は2020年の統計で1.8人(1000人当たりの死亡数)、出生から5歳までの間に死亡する確率は、2020年の統計で2.3人(1000人当たりの死亡数)です。
痛ましい事例は0ではないものの、現代日本に暮らしている限り乳幼児の間に死に至るケースは多くないということがわかります。
まずはこの事実を数字として認識しましょう。
あなたの子どもが、痛ましい出来事に巻き込まれて亡くなる可能性は、現代日本に暮らしている限りこの数値です。
想定される死因に対して、どんな風な行動をとればいいのか、何に気をつければいいのか、しっかりと行動レベルに落とし込んでいきましょう。
こうすることで、実際に事件や事故に遭遇するリスクを減らしていくことにつながります。
過保護が子どもに与える影響
過保護とは、子どもを危険から守ろうとし過ぎることです。
過保護な親は子どもを危険から遠ざけようという気持ちが強すぎるがゆえに子どもが冒険したり挑戦したりする機会を奪ってしまいます。
小さなうちにさまざまなことに挑戦し、失敗する経験が困難にぶつかったときにしっかりと立ち直れるしなやかな心を作ります。
過干渉が子どもの自主性を奪う
過干渉とは、子どもを思い通りにコントロールしようとすることです。
過剰に子どもをコントロールすることは、子ども自身が自分の気持ちを表現したり自己決定する機会を奪います。
結果、いつも人の顔色をうかがっているような子どもになってしまうのです。
小さいうちから、可能な限り子どもに選ばせるという経験をさせましょう。
小さいうちの失敗は財産。何が子どもの未来に大切か考えてみて
・命や大けがの危険
・倫理的に許されないこと
・社会のルールに反すること
こういった場面以外は失敗させることも大切です。
小さなケガをすることで、子どもは身体の使い方やなにが危険なのかを学びます。
お友だちとのトラブルで、子どもは何を言ってはいけないのか、どんな風に立ち回ればいいのか学びます。
遊びの中で、お友だちとの人間関係の中で痛い思いをしたり苦い経験をすることは子どもの心を強くするために必要なことなのです。
親が常に子どもの横について、一生子どもの世話をすることは多くの家庭では難しいでしょう。
子どもであっても、親の所有物ではなくひとりの人間です。
子どもの未来のために、どうあればいいのか、ぜひ考えてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。