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日差しとともに関東・東海で30度超!南の海上では台風1号発生へ:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
24日15時の気温分布予報(気象庁HPより)。関東・東海の内陸で赤色の3以上に

24日は九州北部~関東にかけて広く晴れて、各地で30度以上の真夏日が続出しそうです。特に関東や東海の内陸では30度を超えるところが出てくるでしょう。

一方、南の海上では24日の夜までに台風1号が発生する見通し。来週の前半には影響が出始めるおそれがあります。

都心など今年一番の暑さになるところも

24日の予報(気象庁HPを元に作成)。
24日の予報(気象庁HPを元に作成)。

24日は西から高気圧が移動してきて広い範囲で日差しが届き、予想最高気温は前橋と熊谷(埼玉)で32度、宇都宮と岐阜で31度など、この時期としては厳しい暑さとなりそうです。
また東京では29度と、今年に入ってもっとも高くなるでしょう(気象庁予報、23日22時時点)。

一方、沖縄・奄美~九州南部と、北海道や東北日本海側~山陰は前線や低気圧の影響でところどころで雨が降り、特に北日本では空気がひんやりしそうです。

台風1号発生へ

熱帯低気圧情報(気象庁HPより)。
熱帯低気圧情報(気象庁HPより)。

気象庁では2020年から、まもなく台風になると見込まれる熱帯低気圧について5日先までの予測情報を発表しています。
それまでは予測技術の問題から、すでに台風になっているものであれば5日先までの予報円が見られたのに、台風になる直前の熱帯低気圧は予測情報が公開されていませんでした。
しかし対策が遅れてしまう事例もあり、またようやく技術が進んで予測精度も公開できるレベルになってきたため、現在ではまだ台風になっていない熱帯低気圧でも気象庁HPで予報円を見ることができます。

それによると、現在フィリピン付近にある熱帯低気圧は24日の夜までに台風1号となる見通し。台風1号の発生としては平年並み~やや遅いくらいのタイミングとなります。
その後、来週前半には沖縄に近づく予想です。来週前半はもともと梅雨前線の影響で本州も含めて雨量が多くなる可能性があったタイミングでもあるため、台風周辺の湿った空気によって前線の活動が活発になると、さらに雨量が多くなるおそれがあります。
週末にかけて必ず最新の情報を確かめるようにしてください。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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