2019年ラグビーW杯日本大会の予選が始まる。残り8枠、香港or韓国の出場の可能性は?
いよいよ、ラグビーワールドカップ(RWC)2019 日本大会の予選が始まる。なお本大会は2019年9月20日から同年11月2日まで、日本で開催されることがすでに決まっている。
3月5日、セントビンセント及びグレナディーン諸島のキングスタウンで行われるアメリカ地区予選、セントビンセント及びグレナディーン諸島対ジャマイカ戦で、2018 年 11 月まで、RWC2019日本大会への出場権をかけた、参加約 90 カ国以上による約 200 試合におよぶ熱戦が繰り広げられるという。
RWC2019 の出場国は 20 チームで、現在 12 チーム(2015 年大会の各プール上位 3 チーム)の出場が決定済み(つまり日本も出場権を獲得している)。そして、今回の予選で残る 8 チームを決定する。
◇出場決定チーム12チーム
(2015年RWC各プール上位3チームの計12チーム)
ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン
アイルランド、スコットランド、ウェールズ、フランス
ジョージア、日本、イングランド、イタリア
◇残りの8チームは下記のプロセスで決まる!
世界ランキングで、出場チームを予想してみると下記のようになる。
1枠:ヨーロッパ地区予選 ラグビーヨーロッパ・チャンピオンシップで最上位のチーム(ジョージアを除く)
ex)ルーマニア(16)
2枠:オセアニア地区予選 2016年6月から2017年にわたってホームアンドアウェー方式で行われるパシフィック・トライネーションズ・チャンピオンシップで上位の2チームが出場権を得る。
ex)フィジー(11)、トンガ(12)
1枠:ヨーロッパ・オセアニアプレーオフ予選(1枠) パシフィック・トライネーションズで3位に終わったチームはホームアンドアウェー方式でラグビーヨーロッパ選手権の2位(ジョージアを除く)とプレーオフで対戦。勝者は RWC 2019 の出場権を獲得し、敗者は敗者復活トーナメントに進む。
ex)サモア(15)対ロシア(18)→サモア
※ロシアが敗者復活トーナメントへ
2枠:アメリカ地区 カナダとアメリカはホームアンドアウェー方式で試合を組み、得点数で勝ったチームが RWC 2019 の出場権を得る。敗者は南米のトップチーム(アルゼンチンを除く)と対戦し、勝者はRWC 2019 の出場が決まる。敗者は敗者復活トーナメントに進む。
ex)アメリカ(17)対カナダ(19)→アメリカ
カナダ対ウルグアイ(20)→カナダ
※ウルグアイが敗者復活トーナメントへ
1枠:アフリカ地区ラグビーアフリカチャンピオンシップの優勝チームは RWC 2019 に出場する。準優勝チームは敗者復活トーナメントに進む。
ex)ナミビア(21)
※ケニヤ(28)が敗者復活トーナメントへ
※アジア・オセアニア地区のプレーオフ アジアラグビーチャンピオンシップで最上位のチーム(日本を除く)はホームアンドアウェー方式でオセアニアカップ(クックアイランドなど)の優勝者と対戦。勝者は敗者復活トーナメントに進む。
ex)香港(24)が敗者復活トーナメントへ
1枠:敗者復活トーナメント(最終予選) 総当たり制の敗者復活トーナメントでは首位の1チームのみがRWC 2019の出場権を獲得する。
ex)ロシア、ウルグアイ、ケニア、香港の勝者→ロシア
残り8枠は、現在のランキングだとルーマニア、フィジー、トンガ、サモア、アメリカ、カナダ、ナミビア、ロシアとなった。もちろん、ランキングを当てはめただけなので、そのままとはいかないはずだが、フィジー、トンガ、サモアのアイランダー3チームが2015RWCですべてプール4位になり、出場権を獲得できなかったものの、比較的容易に、ワールドカップに出場できるプロセスとなった。
日本以外の香港または韓国(25)といったアジアのチームにとっては、少々厳しい戦いとなろう。まずはアジアラグビーチャンピオンシップで最上位(日本は除く)になり、敗者復活トーナメントに回り、あくまでも予想だがロシア、ウルグアイ、ケニアといったチームに勝利することができれば、2019年RWCに出場することが可能となる。