渋川問屋【会津若松市】会津の郷土料理 心のこもる慶事の振る舞いご馳走づくし 七日町通り
飲食、観光、会津ぶらぶら。朝寝、朝湯が大好きな あいづ くらし、です。
(庄助さんばりのダメ人間みたいな自己紹介ですが、そこはご笑覧)
大正浪漫 渋川問屋(しぶかわどんや)
会津若松市は太平洋からも日本海からも遠い内陸の盆地にあります。
渋川問屋は、そんな土地の海産物問屋でした。
会津には、主に日本海から船や馬で干物が運び込まれていました。
会津の郷土料理は海産物の干物を使った料理が並びます。
「大正浪漫 渋川問屋」は、大正時代に建てられた端正な佇まいの母屋や、明治時代に建てられた蔵座敷を生かした店で、会津の郷土料理をたっぷりと味わうことができます。
七日町通り (なぬかまち どおり)
藩政時代(江戸時代)には、城下の西の玄関口として問屋や旅籠、料理屋が軒を連ねていた通りです。
今も昔の面影を残し、観光客には人気の通りとなっていますが、町歩きの散歩にも楽しいです。なかなか観光地には足が伸びないという人もいるかもしれませんが、会津を再発見するようで浮き浮きします、是非、訪れてみてください。
「大正浪漫 渋川問屋」はそんな、七日町通りの一角にあります。
七日町浪漫デッキ駐車場
「渋川問屋」の道路向かいにある有料駐車場。
駐車料金は30分100円。
この日は会計の時に30分無料券が2枚渡されました。
七日町通りは歩いて楽しむ通りなので、食事の前なら一層美味しく食事が楽しめますし、食後ならいい腹ごなしになるでしょう。
玄関
ボードにお品書きがあるので、食事処とわかります。
店の事を知らない&このボードを見ないでいたら、ここで食事ができるとは絶対にわかりません。
玄関ホール
暖簾をくぐって入ったら中庭に通じる通路になってました。
予想外でびっくり。
写真、左側が「喫茶開化」。
案内されたのは右側の食事処「大漁の間」です。
玄関を入ってすぐ右の通路を入っていきます。
通路を突き当たって左が入口。
食事処の入口。
雰囲気たっぷり。
店内 大漁の間
店内はテーブル席になっています。
自分達は、この「大漁の間」へ案内され、食事をしました。
店内 蔵座敷
「大漁の間」に蔵の扉があり、もう一つの部屋があります。
テーブル席で「蔵座敷」です。
離れも含めて全部で8つの部屋があり、最大50席の大広間まであるようです。
祭御膳「亀」
食前酒 と 先付 (松前漬け)
先付は松前漬け。
食前酒は、にごり酒。
烏龍茶にも代えられました。
料理は少しづつ運ばれます。
写真を撮るために、1人分を残し、1人分を2人で食べ進めてました。
変な客でしたが、配膳されるスタッフさんは愛想良く対応してくれました。
感謝です。
祭御膳「鶴」(2,200円)のメニュー内容
- 食前酒(にごり酒)
- 先付
- 棒タラ煮
- ニシンの山椒漬
- ニシンの昆布巻
- ニシンの天ぷら
- こづゆ
- そば粒がゆ
- 季節の混ぜごはん
- 水菓子
「亀」(3,300円)のメニューには、上記に、
- 会津牛カットステーキ40g
- 北海道産の紅鮭の手まり寿司
が付きます。
こづゆ
会津を代表する郷土料理。
江戸時代に会津藩の武家料理として始まり、江戸時代の後期から明治初期にかけて庶民のごちそうとして広まりました。
現在でも冠婚葬祭や年末年始の人が集まる時、ハレの席で振る舞われるおもてなし料理です。
我が家で作るのは、年末年始と、子供が帰省した時。
出汁をとる「ホタテの貝柱」で、一気に材料費が高くなり、普段はなかなか作れません、食べれません。
また、材料を細かく切るので、手間が大変。
丸いのは「豆麩」で、必ず入ります。
こづゆ皿(手塩皿)で出されます。
棒タラ煮
我が家では作ったことがありません。
カチカチの棒タラを一晩水で戻し、数時間煮て更に柔らかくします。
砂糖、醤油、酒、みりんで味付けします。
作って出されたら嬉しいですが、自分で作るのはハードルが高い。
「こづゆ」や「棒タラ煮」は、旅行客も利用する店でないとメニューになっていません。
ニシンの山椒漬け
会津にはニシンを使った料理は多く、今回のメニューにも「ニシンの山椒漬け」「ニシンの昆布巻き」「ニシンの天ぷら」と並んでいます。
使われるのは、本乾き 身欠きニシン。
最近では、半乾きや8分乾き品が流通していて、料理もしやすくなっていますが、やはり、手間のかかるものばかりなので、普段はなかなか食べれません。
会津牛カットステーキ
祭御膳「亀」(3,300円)には、「会津牛カットステーキ」と「北海道産の紅鮭の手まり寿司」の2品が付くのですが、量は程よく、満足度は高くなります。
伝統的な郷土料理ばかりでも・・・と考える人は、「亀」を選べば間違いありません。
祭り御膳「鶴」(2,200円)には、「会津牛カットステーキ」と「北海道産の紅鮭の手まり寿司」がつきません。この2品がなくても十分に満足のいく内容になっています。
そば粒がゆ、ご飯、おしんこ、スイカ
締めのご飯。
そば粒がゆも上品。
ツヤツヤ、ピカピカの白米。
流石!美味しい。
【大正浪漫 渋川問屋】
住所:〒965-0044福島県会津若松市七日町3−28
TEL : 0242-28-4000 (電話受付 10:00〜19:00)
営業時間:11:00〜21:00
営業日:年中無休
大正浪漫 渋川問屋ホームページ
地図、ナビ用リンク (行き方/アクセス)
会津の伝統郷土料理が食べられる店として貴重です。
料理には「会津牛ステーキコース」もあって、郷土料理は家で食べるので十分という人でも食事が楽しめます。
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