美術館として現存する元発電所【富山県入善町】
今回は、紅葉も楽しめた「下山芸術の森 発電所美術館」を紹介します。
黒部川扇状地研究所の方にご案内いただき、「下山芸術の森 発電所美術館」と、その周辺を散歩してきました。
下山(にざやま)芸術の森 発電所美術館
かつて、水力発電所として利用された場所は、現在は美術館として再利用されています。
展示室
展覧会が行われる展示室には、発電所当時の巨大な“タービン”や、大きく開いた“導水管の口”などが常設展示されています。
下山の急な崖を利用した水力発電所は、いつくかの会社に引き継がれながら運営してこられたということです。当時、発電所を運営しておられた「川北電機製作所」さんの社名が、“タービン”の土台に残されていました。
水力発電所として利用されなくなった建屋は、取り壊される予定でしたが、「発電所美術館」として再生することが出来ました。今では、ユニークかつ希少な美術館として注目を集めています!
展望塔
美術館裏には、展望塔があります。
展望塔からは、360度、黒部川扇状地の素晴らしい景色が見渡すことが出来ます。平野部や富山湾など、美しい眺望です。
美術館から展望塔に上がる階段横には、イチョウをはじめとした木々が並び、現在は紅葉を楽しむことが出来ました。
山側には、北アルプスの山々と、のどかな田園風景が広がっていました。
展覧会
現在の展覧会について、紹介します。
【現在の展覧会情報】
「アート・クリップ2022:勝見ふうたろー『夜のおよぎかた』」
- 期間:2022年12月4日(月曜日・祝日)まで
- 時間:午前9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 観覧料:一般300円、高校大学生200円、中学生以下無料
富山県高岡市生まれ、高岡市在住の勝見ふうたろーさんの作品を、ぜひお楽しみください。
最後に
美術館や宿泊施設として生まれ変わった「下山芸術の森 発電所美術館」。展覧会会場内には、常時、当時利用されていた“タービン”や“導水管”などが展示されています。
展覧会とともに、戦前からの歴史的な施設を鑑賞してみてください。
また、「下山芸術の森 発電所美術館」に行かれた際は、美術館裏にある「展望塔」へ上がられることをおすすめします!さわやかな風と絶景が、日々の疲れを癒してくれることと思います。
下山芸術の森 発電所美術館
住所:富山県下新川郡入善町下山364-1
電話番号:0765―78―0621
休館日:月曜日、祝休日の翌平日
※発電所設備のみの見学は出来ません。