2021年に一軍の試合に出場した選手には、「翔」と「翔太」が６人ずついた。これは、同じ表記の最多。「翔」の読みは、「かける」が２人と「しょう」が４人だ。

　過去２年は「大樹」が最も多く、2019年は８人、2020年は７人。「翔」と「翔太」はそれに次ぎ、2019年は各６人、2020年は６人と５人だった。なお、2018年以前は調べていない。

　今年の名前トップ10は、以下のとおり。

　投手は、各４人の「大輔」と「祐太」が最も多い。「大輔」には、外野手の戸川大輔（埼玉西武ライオンズ）もいる。野手の「祐太」はいなかった。

　野手の最多は、各３人の「翔」と「翔太」と「大樹」と「ブランドン」だ。オリックス・バファローズにいたブランドン・ディクソンは投手ながら、今シーズンは来日しないまま、５月に自由契約となり、翌月にセントルイス・カーディナルスとマイナーリーグ契約を交わした。９月に９年ぶりのメジャーリーグ復帰を果たし、２試合に登板した後、シーズン終了を待たずに解雇された。

　ちなみに、大谷翔平（ロサンゼルス・エンジェルス）と同じ「翔平」は、加藤翔平（中日ドラゴンズ）と沼田翔平（読売ジャイアンツ）の２人。彼らは野手と投手だが、「翔平vs.翔平」の対戦はなかった。加藤は、６月に千葉ロッテ・マリーンズから移籍。同じ名字の加藤匠馬と交換された。沼田は、５月下旬に２登板。加藤が加入する前の中日と、福岡ソフトバンク・ホークスに対して投げた。

　使っている漢字のトップ10は、１位が59人の「大」、２位が47人の「太」、３位が40人の「也」、４位が28人の「樹」、５位が24人の「人」、６位が21人の「郎」、７位タイが各20人の「翔」と「平」と「貴」、10位が19人の「一」だった。

　2020年に多かった名前については、こちらで書いた。

●「プロ野球選手の「名前」。2020年の出場選手で多かったのは…」