教科書は教えてくれない!歴史上の痴女「出雲阿国」が大衆に見せつけた野外プレイとは
出雲阿国は江戸時代前期に名を馳せた女性芸能者として日本史の教科書にも登場する文化人ですが、実は大衆の前で官能的なダンスを披露したという痴女エピソードも存在します。
今回は、歌舞伎の前身である「かぶき踊り」を広めた出雲阿国について紹介。詳しくみていきましょう。
□出雲阿国
出雲阿国は、現・島根県に位置する出雲大社の巫女であったと伝えられていますが、詳細については不明です。
彼女の名が知れ渡ったのは、江戸時代前期。いままでの踊りは「踊って楽しむ」ことが前提でしたが、出雲阿国は見て楽しむ踊りを考案したのです。
彼女の踊りは見る者を魅了し、江戸中で出雲阿国ブームを巻き起こしました。
□野外プレイ
1603年、出雲阿国はいままで誰も見たことのない奇天烈な踊りを初披露します。
とくに注目を集めたのが衣装でした。出雲阿国は女性ですが、男性に扮して長刀を構え、出雲大社の巫女であるにもかかわらずキリスト教の十字架のネックレスを身につけて、仏教の踊りを披露したのです。
はじめて出雲阿国の踊りを見た客たちは驚愕と理解不能な情報量に脳が混乱したことでしょう。
さらに、客を魅了したのはこの後で、男装した出雲阿国と女装した彼女の夫が、大衆の眼前で野外プレイともいえる官能的で露出の激しい妖艶な踊りを披露。これには男性客も大興奮し、女性たちも出雲阿国の美男子っぷりに心を鷲掴みにされたのでした。
これまで一般的だった狂言で男性が女性に扮することはあったようですが、当時は女性が男性に扮装することは珍しかったようで、これが大受けしたのです。
女装や男装をして物語を面白くする工夫は、現代の歌舞伎などにも継承され、いまなお人気を獲得しています。
当時の人も現代人も、異性への魅力や憧れを感じるのは同じなのかもしれませんね。