インテリア初心者が目指すべきテイスト9選【インテリアコーディネーター監修】
インテリアのテイストに悩んではいませんか?
テイストは気にし過ぎる必要はないものの、自分の好みの方向性を知るうえでは、とっても役に立ちます。
お部屋って一度にボンってできあがるわけじゃないので、ある程度の方向性を決めて少しずつ整えていくことになりますよね。
そういう時にテイストが役に立つわけですけど、正直そこまで意識しすぎる必要はないんですよ。
テイストって想像以上に難しいものです。
ただ頭の中のイメージを言語化できないと、調べようもないうえに、どんどん最初の想いを忘れてしまってお部屋がバラバラに仕上がっていきます。
そこで今回はインテリア初心者さんが取り入れやすいテイストを9つ厳選し、雰囲気が比較しやすいよう図に表してみました!
この9つを見比べることであなたの好みが見えてくると思うので、ぜひ参考にしてください。
テイストをシンプルに分類してみた
↑ 大まかにインテリアを分類した図がこちらです。
上に行くほどシンプルなテイストで、下ほど装飾的です。
さらに左に行くほど温かみのあるテイストで、右ほどカッコいい系のテイストです。
もっといろんなテイストはありますけど、細かいものは特に初心者さんは全く気にする必要はありません。
ある程度の方向性をもってお部屋づくりをしていく、その道しるべとしてテイストをイメージするといいかなと思います。
ではあまり長くならないよう、それぞれをサクッと紹介していきます。
1.ミニマル
ミニマルなインテリアは、色や形・素材などインテリアを構成する要素を、できるだけシンプルにしたテイストです。
色は必然的に白に近づき、そして物は少なくなりますよね。
「ミニマリストのようなインテリア」という事ではあるんですけど、ミニマリストを推奨するというわけではありません。
過ごしやすさというベースがある状態で、その中でできるだけムダを省き、そしてシンプルにするようなインテリアです。
ムリに何もない空間にする必要は全くないですけど、ガランとしたお部屋がそもそも好きじゃないという人は、避けたほうがいいと思います。
なんならここまでスッキリしててもキライじゃない、という感覚の人が目指すべきですね。
2.北欧インテリア
北欧インテリアは明るめのウッドとホワイトを中心にし、温かみがあってナチュラル感がありながら機能的でスタイリッシュな家具が特徴です。
ナチュラルインテリアと決定的に違うのは、それぞれの家具のデザインですね。
有名な北欧の家具デザイナーってけっこういっぱいいて、彼らが手掛けた家具を置くことで上質な北欧インテリアになります。
正規品はとても高価なので、安価なリプロダクト品でも全然いいと思います。
灯りにこだわるのも北欧インテリアの特徴で、デザイン性の高いペンダントライトやおしゃれなフロアランプを上手く配置していきたいところです。
3.ナチュラルインテリア
ナチュラルインテリアは、日本人としては最も馴染みのあるテイストですよね。
木の優しい印象を全面に出したインテリアで、とっても温かみを感じます。
観葉植物との相性も非常に良く、大小さまざまな植物に囲まれて暮らすこともできますね。
明るい色味が基本的には多いテイストですけど、しっとり落ち着いたウッドを中心にしても雰囲気が良くなります。
木や自然素材・植物なんかが中心の、温かみのあるテイストになります。
4.北欧ヴィンテージ
こちらは北欧インテリアの濃い色バージョンという感じです。
濃いめのウッドを中心に、シックで大人っぽく、それでいて温かみのある雰囲気が魅力ですね。
北欧系のインテリアでは、細くて長い脚とかハの字に開いた脚になっていたりすると、雰囲気がグッと出てきます。
北欧インテリアは白と明るいウッドでしたが、こちらは黒と濃いめのウッドのコンビだと雰囲気も出るかなと思いますよ。
5.トラディショナル
トラディショナルなインテリアとは、つまりはクラシカルなイメージのインテリアです。
一般的には18世紀から19世紀のヨーロッパのスタイルですね。
豪華な内装や照明・絵画など、日本ではちょっと取り入れにくいテイストではあります。
トラディショナルなインテリアで一番のポイントは、家具ではなく壁になるかなと思います。
とにかく真っ白な壁だと雰囲気が出ないんですよ。
モールディングと呼ばれる装飾的な壁面を実現したうえで、豪華絢爛な家具を揃えていくイメージが近いですね。
家具より内装次第でできるできないが変わってくるテイストです。
6.インダストリアル
インダストリアルは直訳すると「工業用」という意味になり、つまりは工業用の建物や工場、倉庫などの無骨でラフな印象を、お部屋に取り入れるようなスタイルですね。
ポイントは黒いスチールと濃いめのウッドやレザー素材、あとヴィンテージ感も大事で使い古されたような印象があるとより雰囲気が出ます。
ただあまりにも壁や床をDIYしたり、リフォームやリノベーションしないと雰囲気が出ないのもどうかと思うので、ヴィンテージなインテリアにもっと無骨さを取り入れたインテリア、という捉え方でいいのかなと思います。
レンガの壁紙やコンクリート系のクロスも相性がよく、積極的にDIYでお部屋を作りたい人に向いているテイストです。
7.ホテルライク
ホテルライクはそのままホテル風という意味ですけど、「生活感のないインテリア」という意味でも使ったりしますね。
内装で大きく左右されるテイストなので、日本では本来のホテル風という意味よりも生活感のないお部屋という意味の方が強いかもです。
ものすごくスタイリッシュで生活感がない印象で、見た目と同時に掃除が好き、片付けが好きという人じゃないとなかなかキレイを維持できないと思います。
そしてキレイじゃないと一気に雰囲気が悪くなるテイストなので、好き嫌いと同じくらい性格が大事ですね。
床や壁に石素材を使ったりゴールドを合わせたり、きらびやかな雰囲気が特徴。
寝室の場合は照明がポイントで、同じ照明器具でベッドを挟むことでグッとホテルライクな雰囲気が出ます。
そして色を少なくし、整然とした寝室を目指すようにするとそれっぽさが出てくると思いますよ。
8.シンプルモダン
シンプルモダンはぼくが大好きなテイストの一つで、シンプルさと今っぽさが融合したカッコいい系のテイストになります。
基本はホワイト系の家具がメインで、そこにシルバーのスチールやガラスなんかを合わせ、ウッドも明るい色だと雰囲気が出ます。
明るいグレーもよく似合いますね。
白とグレーのモノトーンな雰囲気が、ものすごくシンプルさとモダンっぽさを演出してくれます。
とにかくベースはシンプルにすること、そしてシンプルが殺風景にならないようスチールやガラスを使うこと。
その意識で家具を集めると、日本の住まいにもとっても合わせやすいテイストだと思います。
9.ナチュラルモダン
ナチュラルモダンは「明るい暗い」「シンプルと装飾的」「温かみとクールっぽさ」これらのちょうど中間にあるようなテイストで、ものすごく日本の住まいに合わせやすいテイストの一つかなと思います。
色としては黒と木目のコンビがよく似合います。
フレームが黒いスチールになった家具もよく似合いますし、黒と自然素材でもナチュラルさとモダンっぽさがありますね。
木の色が濃くても薄くてもどちらもナチュラルモダンという感じはありますけど、それらを混在させると野暮ったさが出てくるので、お部屋で使われている木目に揃えるようにすると統一感が出てくるかなと思います。
合わせやすい家具の種類も豊富で、とても取り入れやすいテイストの一つかなと思います。
まとめ
かなりザックリと9つのテイストを紹介しました。
YouTubeではもっと詳しく紹介しているので、合わせてご覧になってくださいね!
テイストは気にし過ぎる必要はないですけど、進む方向を見失わない道しるべとしてイメージできればいいかなと思います!