Yahoo!ニュース

【上田市】別所温泉ではじまるスケートカルチャー 『焚火 SKATE STORE』

もりのりこ地域移住系ライター(上田市・東御市・小諸市)

日本最古の温泉に数えられる別所温泉

千年以上の歴史を持ち、国内外から多くの観光客が訪れるこの場所に、若いスケーターたちが集まるホットなスポットがあります。

温泉街とスケートボードが織り成す不思議な調和、その背景にはどのような物語があるのでしょう?今回は焚火 SKATE STOREで話を伺いました。

・別所温泉でスケートボード?

2023年10月にオープンした「焚火 SKATE STORE」 焚火を囲むように人が自然と集う 一番右が藤沢さん
2023年10月にオープンした「焚火 SKATE STORE」 焚火を囲むように人が自然と集う 一番右が藤沢さん

地元住民からの後押しや、店舗前にスケートパークを設置できたことで、スケートボードや別所温泉の魅力を感じてもらいたいと思い、この場所ではじめました

そう語るのは、焚火 SKATE STOREのオーナー藤沢純さん。

店舗前のスケートパーク 画像提供:焚火 SKATE STORE
店舗前のスケートパーク 画像提供:焚火 SKATE STORE

店舗前のスケートパークは、藤沢さんとその仲間たちが市に働きかけて実現させたものです。仲間との絆と、スケートボードへの情熱が、このプロジェクトを実現しました。

・みんなの部屋のような場所 大切な居場所

藤沢さんのお店は、地元のスケーターや近所の子供たちにとって大切な居場所です。

「国や人種を越え互いにたたえ合うのもスケートボードの最大の魅力」(藤沢さん)
「国や人種を越え互いにたたえ合うのもスケートボードの最大の魅力」(藤沢さん)

お店に集まるキッズたちから「純さん」と呼ばれ親しまれる藤沢さん 
お店に集まるキッズたちから「純さん」と呼ばれ親しまれる藤沢さん 

「日々練習を積み重ねた高度なトリック(技)を人と違う自分なりのすべりで表現するのがスケートボードです」(藤沢さん)
「日々練習を積み重ねた高度なトリック(技)を人と違う自分なりのすべりで表現するのがスケートボードです」(藤沢さん)

お店は地元上田だけでなく他エリアのスケーターや近所の子供たちの居場所にもなっている
お店は地元上田だけでなく他エリアのスケーターや近所の子供たちの居場所にもなっている

週末や放課後には子供たちが駄菓子屋に寄る感覚で訪れ、スケートボードを楽しんだりおしゃべりしたりしています。

藤沢さんがこの地に引き寄せられたように、今では、多くの人々がお店に集っています。

・つながりを感じるオリジナルTシャツ

お店には、藤沢さんがセレクトした国内外のスケートボードブランドや、自らデザインしたオリジナルグッズが並びます。

スウェーデンのスケートボードブランドのキャップ(税込6,050円) 常連さんも一押し!
スウェーデンのスケートボードブランドのキャップ(税込6,050円) 常連さんも一押し!

昨年販売したショップのオリジナルTシャツ 現在は販売終了
昨年販売したショップのオリジナルTシャツ 現在は販売終了

特に人気のあったオリジナルTシャツは、各地の大会などでも着用され、上田のスケーターたちの一体感を生み出しています。

・ストリートイベントで沸く!

藤沢さんが関わる上田スケートボード協会では、スケートボードの体験会などを開催しています。先月末の海野町商店街のイベントでは、体験会とストリートセッションが行われ、多くの観客がその迫力に魅了されました。

「スケートボードを身近に感じてもらえる機会を作りつつ、上田市のスケートボードの環境をより良いものにしていけたらと考えています」(藤沢さん) 画像提供:焚火 SKATE STORE 画像は普段の様子
「スケートボードを身近に感じてもらえる機会を作りつつ、上田市のスケートボードの環境をより良いものにしていけたらと考えています」(藤沢さん) 画像提供:焚火 SKATE STORE 画像は普段の様子

お年寄りからも拍手喝采を受け、セッション終了後には「もう一回やってほしい」とリクエストもあったとか。

想像以上の反響に僕らも驚きました。商店街のイベントで見てもらったことで、上田にもスケートボードがあるんだと感じてもらえたと思います

と藤沢さんは手ごたえを感じています。

・上田というまちの可能性

スケートボードを軸としたカルチャー 海外では行政、市民、スケートボーダーがコミュニケーションを取り、新たな街づくりを進めている例もある
スケートボードを軸としたカルチャー 海外では行政、市民、スケートボーダーがコミュニケーションを取り、新たな街づくりを進めている例もある

現在はスケート禁止の代々木公園(東京・渋谷)も、アーバンスポーツパークとしてスケートパークを建設中 国内でもこうした動きが高まっている
現在はスケート禁止の代々木公園(東京・渋谷)も、アーバンスポーツパークとしてスケートパークを建設中 国内でもこうした動きが高まっている

歴史と伝統のある土地でありながら、新しい文化を柔軟に受け入れる上田というまちは特別な存在だと思います。

若者の話を否定せずに聞き理解しようとする年長者、土地の文化と伝統をリスペクトする若い世代。そういう人たちが住まう上田の今後が楽しみです。

ーーいかがでしたか?

スケートボードに興味がある方は、ぜひ焚火 SKATE STOREに足を運んでください。藤沢さんが親身にサポートしてくれるので、初めての方も安心です!

「道具の説明から乗り方まで丁寧にお答えします」と購入の際にも、その人に合ったスケートボードを一緒に考えたいという藤沢さん
「道具の説明から乗り方まで丁寧にお答えします」と購入の際にも、その人に合ったスケートボードを一緒に考えたいという藤沢さん

人気のオリジナルグッズ 新商品の入荷情報はSNSで!
人気のオリジナルグッズ 新商品の入荷情報はSNSで!

6月中には新商品の入荷も予定されています。詳細はインスタグラムでチェックしてください。

新しい文化と伝統が交錯する上田で、新たなコミュニティに参加してみませんか?

焚火 SKATE STORE
住所:長野県上田市別所温泉1850-20
※別所温泉駅より徒歩3分
営業:平日)月、木、金 14時〜19時
   土日)12時〜19時
休み:火、水
電話:0268-78-0791
インスタグラム:takibi_skate_store
公式サイト:オンラインストア

取材・校正協力:焚火 SKATE STORE 藤沢純様

取材時は、お店に集うスケートボーダーの皆さまにもご協力いただきました。

引き続き、上田のスケートボードシーンに注目したいと思います。

地域移住系ライター(上田市・東御市・小諸市)

東京・渋谷出身。22年12月から長野に拠点を移してあちこち巡るヒトとなる。 豊かな自然、伝統とあたらしさ、独特のカルチャーに惹かれ、日々過ごしています。 ヨソから来たからこそ発見できる地域の魅力。 ほんとうに伝えたいことだけをていねいに記事にします。

もりのりこの最近の記事