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【習志野市】実は創業51年の老舗革工房「BonCraft」京成大久保の工房で生まれる手しごとの革小物

うえこみ地域ニュースサイト号外NETライター(八千代市・習志野市)

3月のとある夕暮れ時に、革製品専門店「BonCraft」の前を通りかかると「トンテンカンテン!」と金属を叩くような響く大きな音が。

てっきり革小物問屋さんのオシャレな事務所とばかり思っていたので、中から職人さんを連想させる音が聞こえてくるとは思わず、ちょっとびっくり。聞けば、ここはれっきとした「工房」なんだそう。1973年創業、現在の店主さんは2代目で初代ももちろんご健在。

今はまさに「ランドセルリメイク」シーズンだそうで、作業の音が外まで聞こえていたようです。どんな風にリメイクされていくのか、見学させていただきました。

ランドセルをミニランドセルにするのが以前流行りましたが、ここ数年は実用的な使い勝手の良いレザー小物へのリメイクオーダーも主流。公式HPを見て、北は北海道から南は九州まで、日本各地から依頼が来ています。

分解、裁断、クリーニング、着色、縫製、金具付け等々の行程を経て、リメイクされていきます。使用されるのは表面積の一番大きい「かぶせ」(カバー)の部分。6年間使ってもびくともしなかった頑強なランドセルの分解はとても力のいる作業で「腕が太くなっちゃうんですよ(笑)」と軽やかに女性の職人さんがおっしゃっていました。金具付けまで含め、力仕事なのは間違いありません。

分解されたランドセルからパーツを切り出す時に使用する「油圧裁断機」。

縫いやすくするために革のコバ(へり)を薄くしたり、折り曲げやすくする為に溝を掘ったりする「革漉き機」。

職人さんの手足のごとくなじんだ足踏みミシンで各パーツを縫い上げていきます。どの機械も古く使い込まれており、今となっては段々と交換部品も無くなっているそうです。

それでもやはり、新しいミシンでは調子が出ず、古い足踏みミシンを使うのだとか。

こちらの綺麗なプラム色のランドセルは

こんなに素敵な一点ものの小物に生まれ変わりました。

「おじいちゃんやおばあちゃんにランドセルを買ってもらった恩返しとして、リメイク小物を贈るようです。お母さん達はとても気が利いてるなぁと感心します」

壁には縫製に使用される様々な色の糸。

リメイクの際はオーダーで好きな色にもできるそうです。

ランドセルリメイクは革工房の仕事のうちの一つ。オールハンドメイドで一点もののバッグや革小物も作っています。例えばこんなスモーキーグレーにゴールドの金具がとても素敵な王道のクロコのハンドバッグ。一生もの、もしくは親から子へ継がれるバッグです。

縦型のトートバッグはパイソンレザーのハンドルがアクセント。ビジネスでもカジュアルでも使い勝手の良いアイテムです。蛇の皮の色・本体の色・内装の色が選べるカラーオーダー商品なので、出来上がりはまさに自分だけの一点もの。

お揃いで買いたくなるのが革小物あるあるですが、職人さんの手仕事でこのリーズナブルな値段にはちょっとびっくり。「名刺入れ」(\4,800)と、昨今のお財布の主流の形になりつつある「L字型ミニ財布」(\5,200)。ピンクでかわいらしくまとめるもよし、ミントグリーンでさわやかにまとめるもよし。

実際にこの工房で、結婚記念や卒業記念、お誕生日プレゼントなど記念日に向けて革小物をつくってみる事もできるんですよ!

お店の場所は、京成大久保駅から津田沼方面に向かうバス通り沿いにあり、徒歩約3分です。

ランドセルリメイクは今はちょっとお時間がかかるようですが、待つ甲斐のある、素敵な小物が出来上がってきます。自分だけの革小物に出会いたい方、ちょっと素敵な一点ものの革小物をプレゼントにしたい方、自分で革小物を作ってみたい方、革工房「BonCraft」を訪れてみてはいかがでしょうか。

革工房「BonCraft」

住所:習志野市本大久保2-10-35

TEL:080-9017-6506

Email:8983boncraft@gmail.com

※営業時間等、お問合せはお電話かMailにてどうぞ♪

地域ニュースサイト号外NETライター(八千代市・習志野市)

地域ニュースサイト号外NETの八千代市・習志野市を担当しています。取り柄はたくさん食べられることとフットワークの軽さ。どうぞよろしくお願いします。

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