残暑に行きたい12度の世界!ひんやり神秘的な東京の秘境「大岳鍾乳洞」でスリル満点の25分間…
こんにちは、ホリデーノートを運営しているotoです。今回は、東京都あきる野市の「大岳鍾乳洞(おおたけしょうにゅうどう)」へ行って大人の大冒険をしてきました。大岳山麓の標高520mの場所にあります。
子供でも見学可能。一周も約300mほどなので余裕綽々で挑みましたが、甘くみていました。屈んだり、登ったり、尻餅ついたり…想像以上にスリリングでびっくり!ひんやりとした神秘的な世界は、非日常気分の休日を過ごすのにぴったりの場所です。
「武蔵五日市駅」から1〜2時間に1本のバス&徒歩で「大岳鍾乳洞」へ向かう
公共交通機関で「大岳鍾乳洞」へ向かう場合、JR五日市線の終着駅「武蔵五日市駅」で降ります。ここからバスで「大岳鍾乳洞入口」まで向かいますが…バスは1〜2時間に1本のペースでしかやって来ません。帰りのバスも同様なので、時間のチェックをして出かけることが大前提となります。
「武蔵五日市駅」から「大岳鍾乳洞入口」バス停までは36分。バス停から「大岳鍾乳洞」まではさらに2kmの山道なので、30〜40分ほど歩きます。
「大岳鍾乳洞」までは比較的整備された道です。大自然のなか歩くのはとても気持ちがよく、歩くのも苦にならないでしょう。いい運動になります。
このトンネルが見えてきたら「大岳鍾乳洞」まではもうすぐです。しかしながら、このトンネルがまた雰囲気バツグンですよね。トンネルを抜けると異次元にワープしそうです。
「大岳鍾乳洞入口」バス停から、のんびり40分近く歩いたでしょうか、ようやく「大岳鍾乳洞」の入口が見えて来ました!”営業中”と書かれた赤い旗が目印です。
「大岳鍾乳洞」は想像以上にスリリングで異世界
受付で入場料の700円を支払うと、ヘルメットを貸してもらえます。背の低い箇所の多い「大岳鍾乳洞」では、ヘルメットをかぶることが推奨されています。
赤い扉の鍾乳洞入口からして、とても背が低いですね。
いよいよ鍾乳洞へ足を踏み入れると、思っていた以上にひんやりとした冷気に驚きます。「こちらにお進みください」と書かれた方へ進むわけですが、ふと左側に目をやると「出口」と書かれています。洞内は一方通行になっており、ここで合流します。
洞内に置かれている温度計を見てみると…なんと12度!そりゃひんやりするはずです。
「通常コース」or「チャレンジコース」
温度を確認するやいなや、今度は「チャレンジコース」に進むか、「通常コース」に進むかの分かれ道に出会います。
「チャレンジコース」とは高さ60cmの穴が26mつづくコース。所要時間は約5分で、チャレンジコースを終えると「通常コース」のチェックポイント2番に合流します。
鍾乳洞の前にはチャレンジコースの高さがわかる模型が置かれているので、事前にその低さ、狭さを確認できます。筆者は「こんな狭いのは無理だ!」と、「通常コース」へ進むことに決めていたので、迷うことなく「通常コース」へ。
1番〜25番まで順番通りに進んでいきます
チェックポイント1番〜25番まで、順番通りに進んでいきます。洞内はライトで照らせてれいるため、怖さはありません。ただただ異世界であり、神秘的な空間です。
「通常コース」とは言え、途中には中腰で進まなくては行けない場所も多く、翌日の筋肉痛が容易に想像できてしまいます…。
7番:2億5千万年前に深海に生きていたとされるウミユリの化石が!
チェックポイント7番には「化石海百合」と書かれています。2億5千万年前に深海に生きていたとされるウミユリですが、どの部分がウミユリの化石なのかがわかりません…。それでも、2億5千万年前は海だった場所を歩いているのかと思うと感慨深いです。
13番:一方通行のはずなのに人とすれ違う?!
洞内は基本的には一方通行なので、人とすれ違うことはありませんが、13番を過ぎたところで前から人がやってくるではありませんか!
「どこかで道を間違えたのかも?!」と焦りましたが、13番〜18番まではぐるっと回って戻ってくるようになっていました。
タイミングによっては、13番から14番へ向かう人と、18番から19番に向かう人がすれ違うことがある、というわけですね。
19番:目の前に急な石段が現れる
目の前に現れる急な石段を目にして、登る前にひと息つきながら「そろそろゴールか?どうかもうすぐゴールであってくれ!」と、改めて受付でもらったガイドブックを確認し、チェックポイントが25番まであることを知りました。ここはまだ19番…。
20番〜23番:「夢」がつづく
20番からのチェックポイントには「天国」という言葉が付けられています。
20番:夢の天国
21番:夢の御殿
22番:夢見坂
もうすぐゴールだから「夢」なのか?!夢のような道なのか?!と希望に胸を膨らませていましたが、「夢」と言うふわふわした言葉とはうらはらに、なかなか狭く、すべりやすい道や下り坂が続きます。
25番:上から水がしたたり落ちてくる
いよいよ最後のチェックポイント25番!「止水滝」と名前がつけられてますが、上から水がしたたり落ちてきます。なかなかに濡れます。
ついにゴール!お疲れ様でした!
「おかえりなさい!おつかれさまでした!goal!また来てね!大岳鍾乳洞」と手書きで書かれた看板にほっこりしながら、「ようやく出口だー!」と安堵。
入る時にくぐった赤い扉が見え「長かった〜!でも、ものすごく楽しかった!」と達成感を味わいながら外にでると、肌にふれる空気に「外はこんなに暑かったんだ」ということ思い出します。
達成感が半端ない「大岳鍾乳洞」の所要時間や注意事項
「大岳鍾乳洞」の案内には所要時間約20分〜30分と書かれていましたが、筆者がスマホで撮影した写真の時間で確認をすると25分でした。案内どおりの所要時間ですね。
しかし体感的には40分ぐらいいたんじゃないかと感じるぐらい、とても濃密な時間。一瞬たりとも気が抜けず、ものすごい集中力を発揮せざるをえません。
「大岳鍾乳洞」を訪れる際の注意事項としては、荷物は身軽に!高さが低い箇所も多いので、リュックを背負うとかなり腰をかがめなくてはいけなくなります。一緒に訪れた友人は、途中でリュックを前にして進んでいました。
そして、サンダルやヒールのある靴では危ないです。筆者はスニーカーでしたが、それでも途中で一度尻餅をついてお尻が濡れました。
受付で渡されるヘルメットは被りましょう。サイズ的に途中でヘルメットが取れたりもしますが、頭をぶつけやすいので被ったほうが安心です。
公共交通機関でのアクセスは決していい方ではない「大岳鍾乳洞」。だからこそ秘境感が味わえ、頭をぶつけたり尻餅をついたりしたことも、いい思い出になります。
暑い季節には涼しく、寒い季節には暖かさを感じる鍾乳洞の世界。いつもと同じ休日に飽きたら、大人の大冒険をしに訪れてみませんか?
大岳鍾乳洞
住所:東京都あきる野市養沢1587
電話番号:042-596-4201
営業時間:9:00~16:00(季節や天候等により変更あり)
定休日:木曜日(祝日の場合は休まず営業)
見学料:大人700円/小中学生500円/3歳以上300円
公式サイト(外部リンク)