ラグは家具や床色に合わせないでください【インテリアコーディネーターによるラグ選びのコツ】
ラグの色・柄、どのように決めていますか?
ラグも迷いやすいアイテムの代表格ですよね
でもどんなラグにしようかと悩んだ際に、多くの人は家具や床の色を基準にして「何色にしようか」と考えがちなんですけど、それだと視野が狭くなって失敗につながりやすいんですよ。
大事なのは雰囲気
家具や床の色も大事ではあるんですけど、もう一歩下がった広い視野で検討することが大事なんですね。
ラグは雰囲気に合わせる!
家具とか床色に合わせるのではなく、家具とか床色が醸し出す「雰囲気」に合わせる。
この視点を持つと、一歩下がった視野でお部屋を見ることができます。
そういう事例というか、分かりやすい例があったので紹介しますね。
↑ こちらスミノエというブランドのラグです。
ぼくけっこうデザインとか好きなブランドなんですけど、この「ソライロ」というシリーズがものすごくラグ選びのヒントになっているんですよ
例えばこちらは「瞑色(めいしょく)」という名前のラグで、「夕と夜の狭間のほの暗い空」というイメージのようなんですね。
つまり日は沈んだけど地平線にわずかに明るさが残っているような、そういった空の色です。
ネイビーが夜の空、グレーがわずかに残った明るさを表しているのかなと、ぼくはそう感じました。
でね色合いで言うと、ネイビーとグレー。
これはどちらもモダン系に似合う色ですよね。
なのでお部屋もブラックを多めに取り入れてるのが見えます。
これはおそらくあえての黒だと思いますね。
この場合、お部屋がモダン系でそこにこのラグを合わせた、というイメージが湧いてくるかなと思います。
つまりはお部屋の雰囲気にラグを合わせるというスタイルですね。
↑ では次はこちら。
同じシリーズの色違いで「薄明色(はくめいしょく)」という名前です。
イメージは「静かに夜を迎える澄み渡った空」ということですね。
オレンジが夕日を表し、ネイビーが夜空を表しているのかなと思います。
こちらの場合はさっきと違い、お部屋に合わせているというよりお部屋の雰囲気を作っていますよね。
ネイビーが入っていますけど、逆側はオレンジでさっきのモダンな印象と違い、こちらは自然っぽさを感じます。
ネイビーやブルーも合わせると、サンセットビーチという感じも彷彿とさせますよね。
そういう視点でお部屋を眺めてみると、まず植物が目立っています。
そしてデスクとソファはアイボリー。
さらに床は色素薄い系の木目。
つまりこのラグはアクセントなんですよ。
周りを控えめにしてラグを目立たせ、しかもナチュラルな雰囲気を強調しています。
とっても素敵なコーディネートですよね。
↑ 最後はこちら。
紅掛空色(べにかけそらいろ)という名前で、イメージは「霞がかった穏やかな夕方の空」ということです。
ぼくが考えたイメージではないですよ。
ちゃんとホームページに載っています。
こちらはさっきの二つと違い、ラグに合わせてお部屋をコーディネートしていますよ。
霞がかったというイメージ通り、夕日のオレンジに白を加えてベージュに。
そして夜の空であるネイビーに白を加えて、紫になっていますよね。
こちらのソファはIKEAのソーデルハムンかな。
グレーとシルバーの脚がとっても素敵で壁もグレーです。
後ろのアイテムを見ても、ちょっとエレガントな雰囲気が好きな人のお部屋ですよね。
そこにこういった紫系のラグを合わせて、むしろラグがエレガントさを出しているかのような、そんな印象のお部屋になっています。
クッションも紫で合わせ、後ろのカーテンも紫系。
つまり紫のラグでエレガントな雰囲気を出しつつ、さらにそれに合わせてコーディネートされていますよね。
ベージュの部分が床と馴染んでいるので、とってもまとまり感が出ています。
紫の単色のラグでも似た雰囲気にはなりますけど、グラデーションを選ぶことで単調さがなくなっています。
こういった感じでラグは少し攻めてみる、冒険してみるというのもいいんじゃないかなと思います。
まとめ
ラグは3つのパターンで、デザインを選ぶことができるんじゃないかなと思います。
- お部屋にラグを合わせる
- ラグをアクセントにする
- ラグにお部屋を合わせる
↑ 具体例を参考に、動画では12種類のテイストに合うラグを具体的にツールで紹介しているので、ぜひ合わせてご覧になってください!