「チャンポン」というとどんな食べ物を想像しますか？

九州長崎のちゃんぽんはとても有名ですね。野菜や豚肉、かまぼこや時には海鮮など様々な具材が混ざった具沢山のラーメンに近い麺料理を想像されると思います。全国にチェーン展開するお店もあります。

先日惜しまれながら高岡江尻店が閉店した「ちゃんぽん亭総本家」は滋賀県のソウルフード・近江ちゃんぽんという、和風ベースの出汁のちゃんぽんを提供しています。やはり、野菜や肉、海鮮など様々な具材がたっぷり乗っています。

その他にも、北海道、秋田、愛知、沖縄にも「チャンポン」と呼ばれる料理が存在するそうです。その共通点はやはり「野菜や肉、蒲鉾、魚介などたっぷりの具材が乗った（混ざった）麺類を中心とする料理」ということ。しかし、我々高岡市民にとってのチャンポンは一味違います。それがここ、「うどん　そば今庄」だけにあります。

たくさんの野菜は乗っていません。肉も海鮮もありません。わかめチャンポン、月見チャンポンを注文すれば具材は乗りますが、基本はネギの乗ったこちらです。

それがこの「うどん・そば今庄」のチャンポン、我々高岡市民のチャンポンなのです！

なんと、うどんとそばが半々で入っている、「うどんとそばのチャンポン」なのです。うどんとそばをそれぞれ食べるもよし、どちらもいっぺんに口に運ぶもよし、食べ方はお好みで。この満足度で３５０円、令和の物価高に逆らう価格設定が嬉しいですね。ビジネスマンや学生さんの胃袋を満たしてくれています。

そして、富山県民熱愛のとろろ昆布のおにぎりをセットにするのが鉄板です。うどん、そばの最強バディです。

とろろ昆布に包まれたおにぎりの具材はなんと昆布。昆布in昆布おにぎりなんて全国津々浦々様々なおにぎりがあれど、富山県でしかみられないのではないでしょうか。もちろんお味は最高です！　そんな今庄に、悲しいお知らせの張り紙がされていました。

高岡駅に併設する、クルン高岡（旧高岡ステーションデパート）２階の「うどん・そば今庄 クルン店」が令和５年9月10日をもって閉店することになったそうです。大正創業の今庄は、クルン高岡と新しくなる前の、高岡ステーションデパート時代から、たくさんの駅利用者に愛されてきました。駅ナカに今庄がなくなるのは、大変寂しくなりますね。うどん・そば 今庄 高岡駅南店（富山県高岡市駅南5-1-2）はこれまで通り営業を続けられるそうで、一安心ですね。