今しか見られない長野の秋 稲穂が輝く黄金の海と古城跡【東御市】
見渡す限りの稲田が広がる東御(とうみ)市八重原(やえはら)。
蓼科山を源流とした水と東御の太陽に育まれた八重原米の産地へ、今だけの風景を見に行ってきました。
八重原台地──雄大な自然と広い空
東御市の南西に広がる八重原台地。北側には浅間山から烏帽子岳までを結ぶスカイライン、南側には蓼科山を先頭にした八ヶ岳が連なります。
標高約700メートルの台地に立つと、まるで大自然に包み込まれるような解放感があります。この景色に憧れて、都会から移り住む人も多いという、この世の楽園!
・どこまでも広がる稲穂の海
県道167号を走り下八重原地区に入ると一面の田んぼが広がります。
黄金色に輝く稲穂が風にそよぐと、さざめく海のよう。刈り取られた稲が稲架(はさ)にかけられた景色は、はじめて見ても懐かしい気分にさせてくれます。
近くには芸術むら公園やワイナリー、東御市で唯一の日本酒の酒蔵などのお立ち寄りスポットもあります。
今回は千曲川沿いから見上げた断崖にある城跡へ寄り道してみました。
外山城跡──歴史の舞台を歩く
訪れたのは、戦国時代末期の重要な拠点だったと言われる外山城跡。
八重原台地の突端にあり見張り台としての役割もあったようですが、今は木々に覆われてしまい、思ったほどの展望は望めませんでした。
それでも烽火台跡や馬場として使われていた広場、本郭跡から千曲川越しに望む袮津城など、歴史を感じながら散策する贅沢なひととき。
桝形跡の断崖から見下ろす黄金色の田畑、ローカル電車が長閑に走る田舎の景色。日本人が共通で思い描くふるさとの原風景に出会うことができました。
ーーいかがでしたか
収穫が終われば黄金色の海も姿を変え、八重原はまた新たな表情を見せます。
ぜひ、今、訪れてみてください!
美しい八重原の景色が、心に残る旅となるでしょう。
外山城跡(とやまじょうあと)
住所:長野県東御市八重原横山
上信越自動車道 東部湯の丸ICから約7km
駐車スペース、トイレあり