台風18号 上陸の恐れも 関東直撃コースか
台風18号は、連休中に東日本に接近し、上陸する恐れも出てきています。しかも、本州接近時の勢力としては、今年一番の強さです。
関東を直撃か
今回の台風18号は、実はかなり早い段階(9月3日頃)から、発生を予測しているデータがありました。現在のスパコンによるシミュレーションは、ある程度の強さや大きさの台風なら、かなり前から発生が示唆されることが多くなっています。言い換えると、今回はそれだけ、危険な台風ということです。
ここ数日は、予測データごとでコースのバラつきがありましたが、情報が新しくなるにつれて、15日(日)の夜~16日(月)に関東など東日本にかなり接近、もしくは上陸するという計算が増えてきています。
勢いを保って接近
今回のように、小笠原諸島の南やマリアナ諸島(グアムやサイパンなど)付近から北上してくる台風は、高い水温の海を進んできます。海から大量の熱と水蒸気を受け取って台風は成長しやすく、列島に大きな被害をもたらすことが多いのです。
今回、怖いのは、夏の間このコースを台風が通っていないことです。台風が通れば海がかきまぜられ、下の冷たい海水とまざって海面水温は下がりますが、それがなかったため、コース上の海面水温は大部分が30℃前後。台風が発達すると言われる27~28℃を軽く超えています。
台風18号は、形があまり崩れないまま、列島に接近する恐れが出てきています。
竜巻の恐れも
先週の台風17号の際も書きましたが、国内で発生する竜巻のうち、2~3割が台風がらみです。特に、台風の進行方向の前面や北東側で発生することが多くなっています。
今回同様、日本のはるか南から弧を描いて北上した2009年の台風18号では、上陸は愛知県でしたが、その前後に、茨城県や千葉県の少なくとも3か所で竜巻が発生しています。
どうしても、台風の上陸場所や最接近時ばかりが注目されますが、来る前から、離れていても、荒天は起こることがあるということです。
結果的に、少しそれたり、たいした台風ではなかったという地域も出てくるでしょうが、悪いほうに考えるのが防災の基本です。自分の地域への影響を、最新情報で確認するようにしてください。