2024年はスイッチ後継モデル・PS5 Pro(仮)・改訂版Xboxが一挙に登場?噂まとめ
そろそろ年の瀬も押し迫っているなか、翌2024年には任天堂・ソニー・マイクロソフトのゲームコンソール(専用機)3巨頭ともに新型ゲーム機を投入する可能性が高まっています。
特に任天堂は、Nintendo Switchがライフサイクルの常識を超える7年目をどうにか乗り切ったものの、看板タイトルの『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(2022年末発売ですが)がマシンパワー不足ゆえの処理落ちを起こしていたこともあり、ほぼ限界でしょう。
かたやソニーのPlayStation 5(PS5)は小さく軽くディスクドライブ着脱式となった新型モデルを発売し、全世界累計実売台数が5000万台を突破したばかりですが、発売からはや3年。PS4 Proが登場したのも、PS4が発売されてから3年後でした。
またXboxの下位モデル「Series S」のストレージ倍増版は、今年初めに発売。上位モデルSeries Xも改訂版が準備中であっても不思議ではありません、というか実際に準備しているようです(後述)。
では、それぞれどのような噂話があり、どんなゲームハードになるのか?これまでの予想をざっと総括しておきます。
Nintendo Switch後継モデル
本体の処理性能は、ざっくり言えば前世代機のXbox OneやPS5程度との説が有力です。これは米FTCがマイクロソフトのアクティビジョン・ブリザード買収が反トラスト法違反だと訴えた(FTCが実質敗訴)裁判で提出された資料のなかに、アクティビジョン幹部が「任天堂からそう説明を受けた」という趣旨の発言が見つかっているため。
Switch後継モデル、通称スイッチ2も、現行機の成功を引き継ぐためには「据え置き機と持ち運びできるモバイル機」のニコイチとするのが妥当でしょう。であれば、消費電力的にも熱設計(熱すぎると持てません)的にもプロセッサーの性能は上げにくく、少なくともPS5並みはあり得ないでしょう。
しかし、任天堂が一部開発者にクローズドにスイッチ2の技術デモを公開し、そこで『The Matrix Awakens: An Unreal Engine 5 Experience』が動いているのを見たとの証言もあり。これは「スイッチ2の目標スペックを上回るよう」設計され、実機ではない模様ですが、それでも目標にしていることは確かなようです。
このソフトは、元々はPS5/Xbox Series X|S向けに無料配信され(現在は配信終了)、都市を丸ごと再現したり、フォトリアルなAI駆動のキャラクターが生活していたりと、要は「PS5並みのパワーありき」です。
なぜ、非力なはずのスイッチ2でこんなことが可能、少なくとも「目指している」のか? それはNVIDIAのDLSS技術、つまり「低い解像度で描き、高解像度にアップスケールする」超解像技術のおかげだと言われています。そうすることで処理の負荷を軽くし、見かけを豪華にするというわけです。
ほか、レイトレーシング機能ではPS5やXbox Series Xを上回るとの噂もありました。
また、お安い液晶モデル(ダウンロードのみ)と高価な有機ELモデル(カートリッジスロットあり)の2種類あるとの噂や、2024年の「早い時期」に発売されるとの予想もあります。
PS5 Pro(仮)
こちらは完全リニューアルの「次世代機」ではなく、現行モデルをベースに少しだけ強化した「中世代機」だと見られています。数ヶ月前は「性能はPS5の2倍」という漠然とした予想でしたが、その後にディティールの細かな噂話が届けられてきました。
今のところ有力な説は、PS5 Proの開発コード名は「Trinity」、つまり三位一体。その名の通り、レイトレーシング強化/高速ストレージ/超解像技術により総合力を底上げするというものです。
まず新型APU(AMD製チップでCPUとGPUが合わさったもの)は従来と同じAMD Zen2ベースのCPUながら、少しオーバークロック。その一方でGPUは現行のRDNA 2からRDNA 3アーキテクチャに進化しつつ、RDNA 4の高速レイトレ機能も使えるとのこと。これにより「30fps以上で安定した4K出力」が目標……とかなり控えめ、それだけに現実的なスペックが予想されています。
これらの噂話は、まもなく裏付けが取れるはず。新型PS5が着脱式ドライブを採用すると正確に予想したTom Henderson氏が「ソニーがサードパーティスタジオへの開発キットを配布予定のため、今月中(12月)にフルスペックのリークを期待している」と述べています。
Xbox Series X(光学ドライブなしモデル)
マイクロソフトはXbox Series X改訂モデルを2024年末に発売する予定です。これは噂話ではなく、上記のFTC対マイクロソフトの裁判で提出された内部文書に書かれていたことです。
コード名「Brooklin」と呼ばれる新型Xboxは円筒形になり、光学ドライブは削除。その代わり内蔵ストレージは従来の1TBから2TBに増量され、「まったく新しい、より没入感のあるコントローラ」が同梱されるとのことです。
その発売時期までも記されたロードマップまでも、明るみになっていました。
これらは「ある時点での計画」にすぎず、その後にマイクロソフトが計画を変更した可能性もあります。
以上をまとめると、2024年内に任天堂はスイッチ2を、ソニーは中世代機PS5 Proを、マイクロソフトは改訂版(スペック変わらず)Xbox Series Xを投入すると見られているわけです。あくまで、ほとんどは噂レベルに過ぎませんが、今後ゲーム専用機を新たに買う・買い換えを検討している方は、判断材料にして頂けると幸いです。