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【高岡市】大切な人と一緒に過ごしたいなら、奈良時代からここが鉄板! 雨晴海岸を散歩してきました。

朴木まう地域ニュースサイト号外NETライター(高岡市・氷見市)

最近お気に入りの場所があります。以前は観光地や、デートスポットというイメージで、子育てをするようになってから遠のいていました。小学生の子どもたちとふらっと晴れた日に雨晴海岸をお散歩してみてからすっかりハマってしまい、最近では週一位で散歩しています。まるで絵画のような風景と、気持ちのいい潮風が待っていますよ。

向かいの道の駅雨晴から見た雨晴踏切
向かいの道の駅雨晴から見た雨晴踏切

海岸から車道を見渡すと、並行して走るJR氷見線が見えますよ。みなさん、列車が通るのを待ちに待っていました!レトロな電車が青い空と青い海に映える、列車ファンならずとも見入ってしまいます。踏切近くには義経岩があります。

氷見線には忍者ハットリくん電車も走る
氷見線には忍者ハットリくん電車も走る

「義経岩(よしつねいわ)」は、鎌倉幕府の追捕を受けた源義経主従が奥州へ落ち延びる途中、にわか雨の晴れるのを待ったという岩で、地名「雨晴(あまはらし)」の由来となっています。また、義経岩のある雨晴海岸一帯は、松尾芭蕉が『おくのほそ道』に詠んだ由緒地であり、「おくのほそ道の風景地」として名勝に指定されています。富山県観光公式サイトより

家持の歌にもルビが欲しい
家持の歌にもルビが欲しい

松尾芭蕉だけでなく、大伴家持もこの景色に感動して、句を詠んだことでも有名です。難しい漢字が並びますね。えーっと、よ…読めません。

馬並(な)めて いざ打ち行(ゆ)かな 渋谿(しぶたに)の 清き磯廻(いそみ)に 寄する波見に

国守新任の宴席歌十三首のうちの後ろから二首目の歌に当たります。
楽しく歌い進められた宴もそろそろお開きに近付いた頃合いです。でも、宴の主催者である家持は、この楽しい集いをもう少し続けようと思ったのでしょう。遊楽の場を変え、国守館から出て渋谿の清らかな磯寄せる波を見に行こうと提案した歌です。
 「渋谿(しぶたに)の磯」は、現在の雨晴(あまはらし)海岸のこと。国守館(こくしゅかん)[伏木(ふしき)気象資料館付近が比定地]から三キロほどの距離の、海越しの立山連峰を望むことができる景勝地です。
高岡市万葉歴史間HPより

だそうです。ふーむなるほど! 家持は雨晴海岸を宴の2次会のスポットにしていたんですね。「もうちょっと一緒にいたいな」の延長ステージとして訪れるのに最高なのは、奈良時代という、気の遠くなるような昔から確立されていたということにキュンが溢れてしまいます。

天気の良い日には観光客の方もたくさん来られています。観光バスも入れ替わり立ち替わり来ていました。平日夕方とあって、年配のご夫婦がまったりデートを楽しんでおられますよ。

海の奥に見えるのが能登半島
海の奥に見えるのが能登半島

流木さえも絵になりますね。ここに座って地平線の奥に見える能登半島を眺める方もおられましたよ。

この日は天候は良好でしたが立山連峰は見られず。こればかりは運ですが、見られなくても十分いい場所なんです! ぜひ訪れて見てくださいね!

立山連峰が見える日
立山連峰が見える日

雨晴海岸
富山県高岡市太田17

地域ニュースサイト号外NETライター(高岡市・氷見市)

富山県射水市出身、高岡市在住、氷見市で仕事をすることが多いので出没多数。ドライブやイベント、美味しいもの・可愛いもの・楽しいものを探すのが大好きです。約10年間関西に住んでいました。離れてみて改めてわかった、地元富山県の美しさ、楽しさ、そして美味しさ! 海の見える景色、筍や山菜などが楽しめる里山、クラフト体験、農産物直売所が好物。高岡市・氷見市内外の皆さんにお伝えできたらと思っています!

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