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あなたもすでに引っかかっている!? 巧妙なダークパターンによるネットトラブル  #専門家のまとめ

多田文明詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト
(提供:イメージマート)

ネットには、昨今被害が甚大になっているSNSの広告を通じた、投資詐欺やタスク詐欺といったブラックなものだけではなく、法律に違反しているかどうかのギリギリのラインをついて、利用者をダマしてお金を取ろうとするダークパターンによるトラブルも深刻化しています。諸外国に比べて、国内ではまだ充分な規制と注意喚起がなされているとはいえない状況です。被害に遭わないために知っておくべきことをまとめます。

ココがポイント

Webサイトはユーザーを意図しないページに誘導したり、ユーザーの行動を妨害することがあります。これらは「ダークパターン」
出典:オトナライフ 2024/9/24(火)

消費者を焦らせたり、惑わせたりする「ダークパターン」と呼ばれる広告手法について、消費者庁が初めて実態調査に乗り出した
出典:共同通信 2024/8/2(金)

安い値段のお試し商品と思わせてネットで注文をさせ、それが定期購入になっている。しかも解約妨害をして代金を払わせようとする
出典:Yahoo!ニュース エキスパート 多田文明 2022/5/1(日)

ダークパターンの問題は、白黒がはっきりつくものではなく、まだまだ社会全体で考えていくべき問題です
出典:国民生活3 2024/3/15(金)

エキスパートの補足・見解

「国民生活3」で執筆をしている長谷川敦士さんは、OECD(経済協力開発機構)が2022年に発表した「ダーク・コマーシャル・パターン」のレポートを通じて、ダークパターンの7つの類型を紹介しています。

たとえば「こっそり」がありますが、多くの方にとって身に覚えがあることではないでしょうか。これは「消費者の意思決定に関連する情報を隠したり、偽装したり、告知を遅らせようとする」ものとしています。利用者が同意をした覚えもないのに、トライアル後に契約が自動更新されているなどです。

他にも解約の仕方を難しくさせて諦めさせる「妨害」や「在庫があとわずか」との表示をする「緊急性」、嘘の「お客様の声」を掲載する「社会的証明」もあげています。

先の定期購入事例でも1回だけの注文と思わせて、実際には定期購入になっており「こっそり」が使われています。その際、解約の利用規約を読ませないために、あえて「未成年の場合、親権の同意を得ている」の文言を掲載して、未成年者の項目と誤認させて「利用規約」をタップさせないように仕向けており、ダークパターンがみられます。誰もが引っ掛かってしまう恐れがありますので手口を知って身を守るようにして下さい。

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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