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日本代表トンプソン ルーク。台風中止に意見求められ…。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
アイルランド代表戦でも光ったトンプソン(写真左)。(写真:ロイター/アフロ)

 今年の日本大会でワールドカップ4大会連続出場のトンプソン ルークが、10月13日の決戦に決意を新たにした。加盟する予選プールAで3連勝中の現チームにあって、世界ランク2位だったアイルランド代表に勝って以来2戦ぶりの先発を目指す。今度の相手となるスコットランド代表も、アイルランド代表と同じ欧州6強の一角だ。

「トモさん」ことトンプソンは身長196センチ、体重110キロの38歳。おもにラインアウトという空中戦を支えるロックに入り、守ってはハードタックルを繰り返す。ニュージーランドのカンタベリー出身だが、2010年に日本国籍を取得。現所属先は大阪を本拠とする近鉄とあって、関西弁を用いる。10日に都内で会見した際は、英語を交えながら話した。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――10月5日のサモア代表戦は欠場。コンディションは。

「絶好調です。前も出たかったけど、いまのロックのメンバーが皆いいプレー、していた。だから僕はメンバーに入っていなかったけど、次の試合、めっちゃ出たい」

――台風19号の影響で10月12日のイングランド代表対フランス代表戦、イタリア代表対ニュージーランド代表戦は中止となりました。

「たぶん選手はすごい残念ですね。ワールドカップは一番高いレベルのチャレンジ。選手は全部の試合出たい。だからイングランド、フランス、イタリア、オールブラックス(ニュージーランド代表)、無茶苦茶、残念ですわ。日曜の天気はわからないけど、私も本当に試合出たい。でも、そのコントロールをするのは僕じゃない。ワールドラグビー(国際統括団体)ね。天気…天気は、誰がコントロールする? …わからへんけど。たぶん全部の選手は試合に出たい。めちゃ残念だけど、しょうがない」

――スコットランド代表戦でのラインアウトは。

「スコットランド代表のラインアウトは背が高いのと、速い。スピードジャンプとムーブメントが速い。ディフェンスは難しい。スコットランドのフォワードパックはトップレベルの経験がいっぱいある。今週は本当に素晴らしいチャレンジね。マイボールの賢いラインアウトを使いたい。相手ボールでもプレッシャーをかけたい。

 僕はキャリアが長いから、悪い天気の時の試合は初めてじゃない。それに両チーム同じ条件。ボール滑る、風強い、と、ラインアウトは難しい。だけど、速いスローイングと、間合いを使いたい」

――「カントリーロード」の替え歌の「ビクトリーロード」というチームソングが浸透しています。この歌は、多国籍の選手が集まるチームにどんな影響を与えていますか。

「(英語で)いい歌だと思う。フィールドでやってきたことを歌で表現しているので。あれは勝った時にしか歌わないんですよ。やってきたことが成果として表れてから歌うってことで、歌う時がいい気分」

 スコットランド代表戦は神奈川・横浜国際総合競技場でおこなわれる。メンバー発表は11日の予定。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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