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やりすぎホテル!?【出演者が解説】9月20日放送TBSマツコの知らない世界で紹介したホテル

瀧澤信秋ホテル評論家
今回も様々なホテルが登場(筆者撮影)

TBS系列の人気番組『マツコの知らない世界』9月20日(火)20:57~の放送は“秋2時間SP〜京都グルメ&ホテルでバカンス”と題し、ホテルパートではホカンスをテーマに多くのホテルが紹介されました。筆者個人としては同番組へ通算5回目の出演となりました。過去、紹介したホテルを振り返りつつ、今回紹介したホテルから抜粋して深掘りします。

過去に放送された主なホテル

●第1回出演(3大CMホテルの世界)/伊東温泉 ホテル サンハトヤ、龍宮城ホテル三日月、大江戸温泉物語 ホテルニュー塩原

●第2回出演(ビジネスホテルの世界)/ホテルフォルツァ長崎、すえひろの湯ドーミーイン秋葉原、ホテル ココ・グラン高崎

●第3回出演(リゾートホテルの世界)/アンダリゾート伊豆高原、オリーブベイホテル、紺碧 ザ・ヴィラオールスイート

●第4回出演(1時間ホテルスペシャル)過去の紹介ホテルに加え、ホテルグランビュー高崎、センチュリーマリーナ函館

今回は9月20日放送で紹介したホテルから3ホテルを抜粋します。

【ロケVTRで出演したハイコスパ沖縄リゾートホテル!】

★北谷温泉 レクー沖縄北谷スパ&リゾート(沖縄)

ダイヤモンドスイート(筆者撮影)
ダイヤモンドスイート(筆者撮影)

この番組では、通常、紹介するホテルでは筆者本人のVTR出演を基本としますが、今回のVTR出演はこちらのホテルのみとなりました。中でも放送でも紹介したプレミア棟の最も広い370平方m超、9人まで泊まれるダイヤモンドスイートは驚愕です。

ダイヤモンドスイート(筆者撮影)
ダイヤモンドスイート(筆者撮影)

大型メゾネット&ありえない規模のプライベートプールゾーンもあります。リアルにプールサイドパーティーができそう。沖縄のリゾートホテルに客室プールはデフォルト化しつつありますが、ビルディングタイプでハイフロアの客室プールは希有です。

メイン棟の客室(筆者撮影)
メイン棟の客室(筆者撮影)

スイートやプレミア棟以外の客室も広めにとられており、調度品の目線が低く淡いトーンでもあるので広く感じます。これだけのクオリティーで(もちろん繁閑で変動するものの)概してリーズナブルな料金で利用できます。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

とにかく北谷のアメリカンビレッジ・デポアイランド立地は便利。飲食店はもちろんあらゆる商業施設が揃っています。中でも注目なのがホテルと88ステーキが隣接していること。88でオードブルセットなどテイクアウトしてのプライベートパーティーも楽しい!?

大浴場&サウナ(筆者撮影)
大浴場&サウナ(筆者撮影)

ダイヤモンドスイートはプレミア棟ですが、メイン棟の1Fにコンビニエンスストア(ローソン)が入居。エレベーター前にコンビニ出入り口があるのも利便性高きリゾートホテルライフの要素であり、かように“市価で過ごせる”ホテルでもあります。そうしたハードルの低さとは一転、最上階のプールやジャクジーは本格派。また、北谷温泉の大浴場には広々サウナも完備、水風呂14度はサウナーとしても至極個人的なツボです。

【頑張りすぎちゃった支配人!?ホテル】 

ホテルビジネスは、オーナーとオペレーターが異なることは常識。所有と運営の分離は世界的なホテルの傾向というホテルオーナーとオペレーターの関係ですが、反対にオーナー=オペレーターという図式は、オーナーの当事者意識を反映させるという点で、今後(逆の意味で)際立っていくと筆者個人は考えています(これらについては追って別記事にて)。

実は、これまでマツコの知らない世界で紹介、大反響のあったホテルの多くはそうしたスタイルであり、自らがオーナーなのでお伺いを立てることなく、一般的なホテル造り・運営の常識からは外れた“突き抜けホテル”ができる素養があるのかもしれません。“そんなのは特別なケースだよ”という声も聞こえてきそうですが、その言葉は最強の差別化とも換言できます。今回、さすがにオーナーのテレビ出演は叶わず、オーナーの意を汲む支配人らにホテルへの思いを語っていただきました。

★やりすぎバスルーム!/祇園一琳(京都)

スパスイート(筆者撮影)
スパスイート(筆者撮影)

コロナ禍を経てきて開業が増えている激戦区・京都にあってテレビ初登場のホテル。一度完成したものの、納得できなかったオーナーの意向で壊された造り直されたという逸話も。筆者個人としては評論家として、ラグジュアリーからリーズナブルまで様々な京都のホテルを体験してきましたが、祇園一琳の中でも401号室のスパスイートはおそらく個人的過去最高の京都ホテル体験となりました。

スパスイート(筆者撮影)
スパスイート(筆者撮影)

露天風呂をはじめ、ブロアバス付大型浴槽を備えたゆとりのスパルームでは炭酸風呂を愉しめるほか、スチームサウナ、岩盤浴室も備えています。

スパスイート(筆者撮影)
スパスイート(筆者撮影)

ホテルから一歩も出ず部屋でサウナ~岩盤浴~露天風呂そして濡れた体のままゴロンと休憩、そしてバスローブ姿でマッサージチェアという客室で完結する幸せルーティン。冷蔵庫のたっぷり飲み物も全て無料で遠慮なくグビグビと。

スパスイート(筆者撮影)
スパスイート(筆者撮影)

祇園一琳は401号室をはじめ全24室の客室が全て異なる空間。品質の良いアメニティ、全浴室ブロアバス・浴室TV完備、そして全室VODも無料と客室で様々な映画が楽しめます。

貸し切り大浴場(筆者撮影)
貸し切り大浴場(筆者撮影)

また、2つの貸し切りラウンジ&大浴場も備え、貸し切り大浴場は広いバスルームとミストサウナを完備、専用ラウンジではフリードリンク(お酒やソフトドリンク類)まで用意されています。

貸し切りラウンジ(筆者撮影)
貸し切りラウンジ(筆者撮影)

朝食はやさしい味わいの和食膳が客室まで届けられます。新鮮な京野菜をはじめ、厳選された食材を使い1品1品丁寧に調理されていることを実感できることでしょう。

★やりすぎスイートルーム!/ホテルコンチェルト長崎(長崎)

(筆者撮影)
(筆者撮影)

新幹線開通に沸く長崎ですが、多くの旅行者が来訪するであろうということで、ホテルにも注目が集まっています。今回紹介したのは、長崎電鉄原爆資料館駅より徒歩約3分(JR 浦上駅より徒歩約10分)という、中心部からは少し離れたこぢんまりとしたスモールホテルです。

特徴的なのがいずれも広めの贅沢空間にして、なんといっても昨今のコンテンポラリーやスタイリッシュといったホテル客室の常識にあって、いまどきこんな重厚感あるインテリア???といった圧巻の調度品に重厚感があります。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

特に、放送で紹介されたエグゼクティブスイートルームには破格のプライベートプール付きプレミアムスイートルームには展望風呂付きと、番組のテーマであったホテルでバカンスにピッタリの客室です。放送で紹介されたスイートルームも加え7種の客室が用意されていますが、いずれもヨーロピアン的重厚感で期待を裏切り!?ません。

(筆者撮影)
(筆者撮影)

インテリアも凄いですが細かな点への気遣いにも注目です。まず、全ての客室で身体に優しい軟水を使用、空気清浄機やサーキュレーターにも気遣いが見られますし、全室カラオケ付き、マッサージチェアを備えた客室もありゆったりステイを楽しむことができます。また、全客室に電子レンジを備えています。軽食やおつまみなどルームサービスも用意されており、ホテルでバカンスここに極まれりといったところ。

朝食メニューのひとつ皿うどん(筆者撮影)
朝食メニューのひとつ皿うどん(筆者撮影)

やりすぎシェフ!?による朝食も素晴らしく、今後ますます進化させていくとのこと。放送でも出演されていた宮原副支配人をはじめスタッフのみなさんは地元の方で、スモールホテルにあってアットホームな雰囲気に包まれています。長崎の旅の思い出もホテルで作れることでしょう。

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※本記事のホテル紹介部分の内容は取材時のものであり、実際の利用に際しては公式サイトなどでご確認いただけますようお願いします。

ホテル評論家

1971年生まれ。一般社団法人日本旅行作家協会正会員、財団法人宿泊施設活性化機構理事、一般社団法人宿泊施設関連協会アドバイザリーボード。ホテル評論の第一人者としてゲスト目線やコストパフォーマンスを重視する取材を徹底。人気バラエティ番組から報道番組のコメンテーター、新聞、雑誌など利用者目線のわかりやすい解説とメディアからの信頼も厚い。評論対象はラグジュアリー、ビジネス、カプセル、レジャー等の各ホテルから旅館、民泊など宿泊施設全般、多業態に渡る。著書に「ホテルに騙されるな」(光文社新書)「最強のホテル100」(イーストプレス)「辛口評論家 星野リゾートに泊まってみた」(光文社新書)など。

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忌憚なきホテル批評で知られる筆者が、日々のホテル取材で出合ったリアルな現場から発信する辛口コラム。時にとっておきのホテル情報も織り交ぜながらホテルを斬っていく。

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