松原に佇む単線の無人駅。JR「虹ノ松原駅」

日本三大松原の一つ虹の松原の中に佇む「虹ノ松原駅」をご紹介します。

終点唐津駅から３つ手前に位置し、唐津と福岡を結ぶ途中にある、JR筑肥線の駅です。「虹ノ松原駅」は調べたところによると大正１３年（1924）に開業したそう。現駅舎は昭和１６年（1941）に作られたようです。とても小さな無人の駅でひなびた感じがしますが、地元の人の通勤・通学の利用のほか、虹の松原を散策する観光客だけでなく、最近ではイオン唐津店や昨年オープンしたドン・キホーテ唐津店などに遊びに来る人たちがよく利用しているようです。

中に入るとこんな感じでこじんまり。券売機と、小さなベンチがいくつかあります。ちゃんとICカード対応機も。ただ、ここではチャージできません。また、自動券売機は高額紙幣やカードが使えませんのでご注意を。

レトロな駅舎が懐かしさを感じる

私のおススメは、ホームから見た駅舎です。外から見るより、色合いがかわいらしく、レトロ感が漂い、名作絵本の「ちいさいおうち」をなんだか思い出します。

ちょうど唐津方面に向かう、赤い筑肥線の電車が来ました。無人駅なので降車したら、『きっぷ・運賃入れ』に切符を入れてくださいね。キセルは絶対ダメ！

駅の外には、広くはありませんがスロープもあります。足の悪い方はこちらを利用してください。無人駅なので、もちろん係員さんがいらっしゃいません。こんなポスターが貼ってありました。車いすご利用の方で、係員さんのお手伝いが必要な方は070-1425-8490まで電話してください、とのこと。

虹の松原散策を楽しまれる方は北へ

駅前の道を駅を背に右に向かって、直線距離約５００ｍ北に進むと海（玄海灘）に出ます。結構車の通りが多く、歩道もかなり狭いので、松原散策をされる方は車に気をつけてくださいね。

南の赤水方面はこちらへ。きれいに整地され歩きやすい！

そして、イオン唐津店やドン・キホーテ唐津店など、赤水方面に向かう方は、虹ノ松原駅踏切までは、柵向こうの車道沿いの歩道は通らず、柵の内側の、木を少し伐採して整地してある脇道を通るのがおススメです。少し前までこの道は木の根っこが浮き上がったり、土が盛り上がったりとガタガタ道だったのですが、いつのまにかかなり綺麗な砂？土？で平らに整地され、広く、歩きやすくなっていました。少し根っこが浮き上がっている部分もありますが、以前と比べると歩きやすさは雲泥の差です。土木事務所が整備されたのでしょうか、ボランティアの方でしょうか。以前は暗くなるとつまずきそうになるくらい足元が悪かったので、とてもありがたいです。晴れた日は伐採された木々の隙間から光も差し、木陰と光のバランスが丁度良く、踏切までの短い距離ですが風情を感じますよ。

脇道はここまで。踏切から先は、住宅地沿いの道路となり、100ｍほど行くとイオン唐津店やドン・キホーテ唐津店など商業施設があります。交通量が多いので注意してくださいね！

松原散策をされる方は、ぜひ昭和レトロ感漂う「虹ノ松原駅」にも寄ってみてくださいね。

●JR虹ノ松原駅●
佐賀県唐津市鏡虹町